「100年に1回」「人生で経験したことのない」台風10号が近づいてくる…ということで日曜午前中、新幹線で広島まで退避しました。なつかしい「弁当」に再会しました。
広島「むすびのむさし」の俵むすび、偏愛20年
福岡からたった1時間余りなのに、広島銀行やカープグッズのおかげで何とも「別の国に来た」感があってうれしいです。
広島最愛はお好み焼きでももみじ饅頭でもなく「むすびのむさし」です。
広島は福山で記者をしていたころ月1回は出張していました。むさしの「俵むすび弁当」を駅で買って新幹線で食べるのがお約束でした。のちのち関西方面から福岡に行く途中、わざわざ新幹線を降りて駅ナカのブースに寄るほど好きでした。
妊婦のころなど「俵むすび弁当」と「若鶏むすび弁当」を買って、2つとも福岡に着くまでに食べた記憶があります。
改札内の売店はなかったのですが「ekie」という新しい駅ビルにちゃんと入っていました。

しょうゆと昆布だしの味がしみた俵むすびが目当てです(俵むすびだけ5個ぐらい食べたかった)。ありそうでどこにもない味で、洗練とかおしゃれとかは100万光年遠いのですが偏愛しています。
おかずは正直、いらないのですが「俵むすび」だけのメニューがイートインではありませんでした。「安芸むすび」税込1,000円にしました。
なんというか感動しました。広島にいたのはもう20年以上前ですが何も変わっていません。いやもっと変わっていないと思われます。創業は1958年(昭和33年)だそうです。期待値と寸分たがいません。
おかずはどうでもいい…と言いつつ妙に家庭の味がする鶏のから揚げ、添えられた生のキャベツ、緑のバラン、オレンジ…すみずみまでザ・昭和の弁当です。
好きすぎて翌日、胡町店に向かったのですが台風のため休業していました。残念です。
水曜日のマカロニ&チーズ(マッケンチーズ)弁当

月曜は新幹線が全休だったため、火曜日の始発で博多駅に戻りました。学校へ直行したため弁当はなしです。水曜日からお弁当を再開しました。
Mac&Cheeseはアメリカ西海岸へ行った4年前、毎食といっていいほど食べていた好物です。私はソース・ベシャメル(ホワイトソース)にシュレッドチーズを混ぜます。翻訳したレイチェル・クー著「パリの小さなキッチン」のレシピにならっています。レイチェルはパリで初めてベビーシッターをした家で作ったそうです。彼女のレシピではグリュイエールを入れる、とあるのがアメリカ料理にしてフランス的というか。
木曜日は鶏もも肉きじ焼きです。野鳥の「きじ」のおいしさを他の食材で再現したことから名づけられたそうです。照り焼きですね。「くわ焼き」も鍬の上で焼いたことに由来するそうです。いつも飯島奈美さんのレシピ(こんなに丁寧には作っていませんが)が元々ですが今回、片栗粉は付け忘れました。
台風10号の影響でスーパーでは卵の棚がスカスカでした。うずら卵に目が止まりました。水煮ではない生を買ったのは記憶にない…初めてかも。ミニサイズの目玉焼きができました。1個だとあまりにも食べた気がしなさそうだったので、「風で飛ぶ」という意味のミニパイ「ヴォル・オ・ヴァン」を器にしてトースターで焼きました。微妙なパイが何となくおいしくなったような気がしてホッ。
パプリカもお助けアイテムですね。赤も黄も、お弁当をパッとはなやかにしてくれます。大分産の小ぶりサイズが手に入ったので炒めました。
金曜日のエビフライ巻きずし弁当

エビフライは衣つきの冷凍です。ご飯とノリはマヨネーズ運搬パックですね。くるくるパスタのフジッリはソースベシャメルとアボカド入りです。日曜日、住むところがなくなったら…とドキドキしながら福岡を出ました。再びお弁当がつくれる日常があること、感謝しよう。
インドで作った弁当図鑑その4:生のヤングコーン
日本から持ち込んだ乾物も活躍しました。「おいなりさん」の揚げは長期保存できるタイプのものです。左端のカラフルな豆のようなものは「麩」です。いろどりにはよかったですが味となるとハテナ?だったのかも。右から二番目は栗ご飯のおむすびです。デリーの八百屋さんでも10月ぐらいになると、ヒマラヤ産の栗がお目見えします。
Photo by Chikako TADA
SPAMはインドのスーパーでも売っています。右端のクッキー機関車が笑えます。頼まれて作ったお祝いのデコレーションとして作った機関車が壊れた時のためのスペアです。登場の機会はなかったため弁当に回ったというわけです。

左端のヒゲつきヤングコーンは日本人御用達だった通称「ストロベリーファーム」で売っていました。本当においしかったです。日本ではなかなか味わえませんね。

涼しくなってお弁当も作りやすくなりますね。また来週から頑張りましょう!