パリの紅茶「クスミティー(Kusmi Tea)」をご存じでしょうか。ロシア皇室御用達からパリにうつって150年、世界中にファンがいます。お勧めを紹介します。
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クスミティーとは:ロシア皇帝に愛され、革命をへてパリに
クスミティーの歴史は19世紀のロシアにさかのぼります。紅茶商人クスミチョフが1867年、サンクトペテルブルクに開いた店がはじまりです。ロシア皇帝御用達のお茶として評判になり、1907年にはロンドンにも進出します。
舞台がフランスになったのはロシア革命(1917年)がきっかけです。混乱から逃れようと一家はパリに逃れました。パリ17区・ニエル通りに当時、構えたアトリエは現在もお店として続いています。
2003年からは現在の経営体制となり、2017年には創業150年を迎えました。エヴィアンとのコラボレーション商品も発売されました。シャルルドゴール空港で見つけて小躍りしたのを思い出します。

クスミティーとの出会い:ロシア通の友人から教わった味
私(多田)がクスミティーに出会ったのは15年前、パリに留学中だった2005年です。ロシア通の友人からその名を聞いていました。パリ最古の百貨店ル・ボン・マルシェに並んでいました。
「フランスの紅茶」としては当時、日本人が知っていたのはマリアージュ・フレールぐらいだったように思います。クスミティーのシックで華やかな色づかいがひとめで気に入り、お土産に必ず買うようになりました。
お勧め①何といっても代表作「アナスタシア」
私は好きなのは代表作にして永遠の定番「アナスタシア」です。ゲストにお出しすると必ず「この紅茶おいしい」「どこのお茶ですか」と訊かれる味わいです。
ベルガモット、レモン、ライム、オレンジの花の香りのブレンドです。アールグレイです。凛とした主張のある気高い香りがします。ノドに残るかろやかな余韻にもうっとりします。私にとっては「パリ」そのものです。
「アナスタシア」を生んだのは創業者のクスミチョフ自身です。ロマノフ王朝ニコライ二世の末娘アナスタシア(1901年-1918年)の物語からインスピレーションを受け、調合したといいます。
皇室御用達の紅茶商人だっただけに思いがうかがえます。ティーバッグもあります。

華やかな香りにいやされます。やはり一番好きですね。
お勧め②:うっとり飲み心地「テ ブラン アラン デュカス」
中国の白茶(ホワイトティー、弱発酵茶)をベースに香るはバラとキイチゴ!ティーバッグで楽しめるとは、何ともぜいたくすぎです。

バラとキイチゴの組み合わせといえば…フランス菓子の天才・ピエール・エルメが生んだ「イスパハン」と同じです。(イスパハンはこれにライチも入ります)。
ひとくちでパリにいざなってくれる大人の味わいです。
お勧め③甘い香りがうれしい「サンクトペテルブルク」
お勧め第3弾は「サンクトペテルブルク」です。ロシアの古都の名を冠しているのは、建都300年(2003年)を祝ってつくられたからだそうです。

アールグレイとしてのベルガモットに加えてキャラメルと赤い実(ベリー類)が使われています。そう、だから甘いんですね。香りも華やかで素敵です。
ティーバッグもぜひ:定番12種類かアールグレイ飲み比べか
ティーバッグもお気に入りです。万人受けならクスミティーを代表する12種類のフレーバーが2個ずつ入った「エッセンシャル」をお勧めします。「センスがいいですね」と必ずほめられます。もちろん「アナスタシア」入りです。
個包装なので1個ずつ、ちょっとしたお礼のしるしにも使えます。手作りの焼き菓子にクスミティーのティーバッグを添えて「一緒にどうぞ」と贈れば感激されました。
「クスミらしさ」を届けたいならアールグレイ系6種類が4個ずつ入った「アールグレイ ブレンド」を。
「アナスタシア」と「サンクトペテルブルク」はどちらの詰め合わせにも入っています。「サンクト」はキャラメルやヴァニラの香りが重なり、深みがあります。
公式サイトから注文:配達は5~6日後
自分へのごほうびと誕生日祝いを兼ねて公式オンラインブティックから注文しました。税抜6,000円以上を注文すれば配送料がかかりません。
箱を開けるだけで香り・・・ワクワク。

段ボールは日本でクスミティーを展開している「ブルーベル」社のものです。わくわく開けました。もうよい香りがします。かぐわしい。
注文していた「アールグレイ ブレンド ティーバッグ」が1箱、愛する「アナスタシア」1缶です。
期間限定プレゼントが入っていました。フレンチの巨匠アラン・デュカスとコラボレーションしたお茶[テ ブラン アラン デュカス]のティーバッグ1袋です。(2020年11月26日現在、別のプレゼントになっていました)

紙バッグが同封されていました。うれしいです。もったいなくて使えません。

すっきり系ポリッシュ・ブレンドN°18
「goût Polonais(グー・ポロネ)」はポーランドの味、という意味です。
アールグレーより軽い味わいです。ベルガモット、レモン、ライムの香りが加えられています。確かにすっきりさっぱりしていました。
ブーケ・オブ・フラワー N°108
ベルガモットに加えて、レモン、ライム、オレンジマンダリンの香りだそうです。確かにちょっと華やいだ香りがしました。
バレンタイン定番は「Sweet Love/スウィート ラヴ」
ショッキングピンクの缶も「Sweet Love」という名前もまばゆいですね。缶がそばにあるだけで「うふふ」になりそうです。
ブラックティーがベースです。スパイスとしてガラナの種、リコリスの根、アニシード(アニス)、カルダモン、クローブのつぼみ、シナモン、ピンクペッパーが入っています。
ガラナは南米アマゾンの植物で、コーヒーの3倍のカフェインとカテキンが含まれているとか。リコリスは甘草の仲間です。クローブのつぼみはコチラでも紹介したように高級品です。
ピンクペッパーも値打ちがあります。それにしてもスパイスの調合が興味深く、奥深いですね。すごい。
お湯の温度は少し低め(85~90℃)がよいようです。
HAPPYBAGS(福袋)がスゴイ| お茶5~8種類が半額(販売終了)
1月1日~6日と期間も数も限定ですが、オンラインでHAPPY BAGS(福袋)が売り出されました。3,000円、5,000円、10,000円の3種類ですが3,000円はすでに完売、5,000円もあと少しのようです。(2021年1月1日午後5時現在)
*1月1日午後5時半にはすべて売り切れてしまったようです。福袋の案内がメールマガジンで私に届いたのは1日午後4時1分です。あっというまでした…もっと早くお知らせできていればよかったですね、すみません。
パリの老舗・クスミティーのお茶を紹介しました。イチオシはやはりアナスタシア、次にアラン・デュカス、サンクトペテルブルクと続きます。パリ好きの方にはもれなく喜ばれるはず。ぜひ贈ってみてくださいね。
お読みくださってありがとうございます。ぜひコメントをお寄せくださいませ。
千香子さんの本でクスミティを知って、アナスタシアの存在がずっと気になっていました。大阪のルクアにあったパントリーで12種が売っていて、トライしたことを思い出しました。香りが贅沢なので、頻繁に飲むというよりも、少し特別感のほしいときに飲みました。素敵な出会いをありがとうございます。
@紅茶姫さま、コメントありがとうございます。お名前の通り!!ですね。Pantryでも売っていたのですね、ホント手に入りやすくなりました。お値段は、、ですが。またパリで買いたいです。
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