インドのスターバックスでは2021年1月、インドで一番有名なシェフが監修したメニューが販売開始になりました。カレー炒飯や具入りナンのような「ザ・インド」のスナックも含めて5品です。簡単に紹介します。
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インドのスタバとは:財閥TATAとの合弁、現在190店
スターバックスは2000年代、いったんインドから撤退しています。インドを代表する財閥のひとつ・TATAグループと組んで2012年、再参入しました。1号店は商都ムンバイです。首都ニューデリーには2013年にできました。
いまでは全土に191店(2020年8月現在)とのことです。ちなみにインド資本のコーヒーチェーン・Café Coffee Day(通称CCD)は1,700店近くあります。CCDは本当にどこにでもあるのでもっと多い気がしますが。
さらに日本のスターバックス店舗数(1,600店)と比べても少ないですが何せ13億人市場、拡大に力が入りそうです。タンブラーやマグカップも私がいた8カ月前に比べてかわいくなっている!クリケット選手が入っているのがいいですね。欲しいです。
インド料理界の「巨匠」サンジーブ・カプール氏とは
TATAスターバックスではこのほど、インドの有名シェフであるサンジーブ・カプール(Sanjeev Kapoor)氏によるメニューの販売を開始しました。
カプール氏は40のレストランを経営、ホスト役の料理番組は世界60カ国で放映され、書いた料理本は150冊以上…というインドで一番、有名なシェフです。スーパーの棚にも彼が勧める商品が並び、いつも(いやでも)顔を合わせていました。
巨匠監修のメニューは5品:カレー炒飯に具入りナン
そのスーパーマンがスタバに登場です。日本でいえば道場六三郎さんが肉じゃがを出すような…コーヒーに不似合いですが。
監修するメニューは5つです。どれもインド色が全面です。いままでのスタバでもスパイスの効いたサンドイッチなどありましたが、カプール氏の監修でついに本腰を入れた感があります。
ターメリック入りブリオッシュ、マカーニ・ディップ(Turmeric Brioche with Makhani dip)
渦巻きブリオッシュにはターメリックが練り込まれ、フェヌグリークの葉っぱとトウガラシがトッピングされています。ベジ(菜食)です。
ブリオッシュのインド化です。日本で「あんこブリオッシュ」になるようなものでしょうか。「マカーニ」はバターのことです。さぞクリーミーで濃厚なディップでしょう。
ひよこ豆とパニールのクルチャ(Chole Paneer Kulcha)
ピリ辛なヒヨコ豆とカッテージチーズ(パニール)入りクルチャです。クルチャは具の入ったナンのようなパンのことです。ベジ(菜食)です。
洋風にアレンジしておらずザ・インドです。ヒヨコ豆のカレーって私には辛すぎるのですが、無類のヒヨコ豆好きなので頼んでしまいそうです。
レッド・ポハ、ココナッツシチュー(Red Poha With Coconut stew)
ポハ(Poha)はライスフレークで、平べったくてかるいごはんです。レッド・ポハは赤米から作られています。ココナッツシチューは南インド風ということでしょうか。ベジ(菜食)です。
マサラ・チキン・クロワッサン(Masala Chicken Croissant)
スパイスの効いた鶏ひき肉入りクロワッサンです。クロワッサンを期待するとかなり外されそうです。ノンベジですね。
トマト味カレー・チキン・パイ(Bhuna Murgh Pie)
Bhuna(ブナ)はFry=焼くという意味、Murgh(ムルグ)は鶏肉の意味で、トマト味で汁けは少なめのチキンカレーです。これをパイ仕立てにしたようですね。キッシュみたいにみえます。これもノンベジです。
ベジ3品、ノンベジ2品というのもインドらしいです。カリスマシェフだし、おいしいかな~。現地にいらっしゃる皆様、ぜひお試しくださいませ。
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