10歳児と在宅で働く母(私)のための1週間のお弁当記録です。カップや仕切りなし、弁当箱への詰め方の参考にどうぞ。「#見切りレスキュー」と称してフードロス削減(SDGs目標12)もめざしています。予算3ドル(300円)弁当でもあります。
2021年9月も残り10日、窓を開けると風が気持ちいいですね。秋いらっしゃいませ、3週目のお弁当を紹介します。

月曜日:焼き鮭弁当
焼き鮭、ミルク卵焼き、チクワなると、にんじん塩きんぴらと定番ぞろいです。チキチキボーンは初めて入れたかも。アスパラは鮭と一緒にグリルで焼きました。ホウレンソウ、コマツナでさえ高嶺の花になった昨今、アスパラが頼りですね。
前夜に読み終えた中島京子著「夢見る帝国図書館」がすばらしく、しみじみとした朝でした。主人公の女性の物語と史実が幾多に重なり、胸が熱くなりました。「ことだま」というか、発した言葉には人を動かす力が宿ると信じていますが、ことだまがあるなら「図書館に心がある」というこの物語の設定もありうると思えました。
めずらしく10歳児は半分以上、残して帰ってきました。ずっと空っぽだったのですが、魚のせいかな。「遊ぶので忙しくて」といつもの言い訳です。
火曜日:ピーマン肉詰め弁当
ピーマン肉詰めはチーズをのせて、グリルで焼くのが定番です。肉詰めはハンバーグのレシピです。ピーマンにはコーンスターチをふりましたがはがれませんでした。
油揚げの甘煮、ポテトサラダ、ゆでキャベツです。マイタケのグリルはピーマンの横において焼きました。ごはんは黒米とちりめんじゃこ入りです。すごい雨!ちゃんと帰って来られるかな。
水曜日:照り焼きチキン弁当
照り焼きチキンは筋切り、塩ふりまで夕飯のついでに済ませました。タッパーに入れて朝、焼いて味付けしたのですが、時短になってトクした!感はなかったのでした。なぜだろう…と、鶏肉をフライパンに押し付けながら考えました。
「下準備した鶏肉をタッパーに入れる」「そのタッパーを洗う」という手間とコストが発生しているからだ、と。
発泡トレーに戻してラップをかければよかったのか、とも思いましたが、いやラップ代がかかります。冷蔵庫に向かう導線さえムダ、スーパーから食材を救出(見切りレスキュー)したら、ダッシュで消費するに限ります。
つくづく作り置きには向かない性格です。
オクラは本当はししとうですが、照り焼きタレの吸収に必要ですね。ちくわクリチーは青じそがいい仕事しています。
にんじんしりしりもお約束です。ゆで空心菜の塩昆布&ごま和え、ホウレンソウ300円時代って1ドル300円みたいな驚き、その時代にあって貴重な緑補給です。
木曜日:牛丼弁当
牛丼、または玉ねぎ丼…レシピよりずいぶん、玉ねぎが多めです。牛肉150g、玉ねぎ200g、しょうゆ大さじ2、みりん、酒大さじ1、砂糖大さじ1/2に水大さじ4、顆粒だし少しで煮ています。
「こまめにおさかなを入れるのやめて」と言われてしまったので、2割引きの塩サバにひかれつつ、牛コマ肉が発泡トレーなしで売られていたので手にしました。
朝から何度も「お弁当楽しみだなあ~」といって出かけました。
卵焼きはのりを巻きました。卵が2個しかなかったので横幅が出ず、縦に切っています。塩ゆでブロッコリ、かぼちゃのチーズのせグリルは見切りレスキューです。
金曜日が台風チャンスーのために休校になり、お弁当もなしでした。ラクなような、ガッカリなような。4連休、長い週末です。
「編集室から」もぜひご覧くださいませ。

ソーシャル経済メディア「NewsPicks + d」では「今週のお弁当ものがたり」(毎週月曜)として連載中です。週刊英和新聞「Asahi Weekly」では9月3日号に「Every bento tells a story」(英文)3回目が掲載されました。「そばいなり」を紹介しています。
Webの更新もすすめてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。