もう10月!過ごしやすく、お弁当も作りやすくなってきましたね。10歳児と在宅で働く母(私)のための1週間のお弁当記録です。カップや仕切りなし、弁当箱への詰め方の参考にどうぞ。「#見切りレスキュー」と称してフードロス削減(SDGs目標12)もめざしています。予算3ドル(300円)弁当でもあります。
2021年9月最終週のお弁当は5回でした。

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月曜日:鶏そぼろ弁当
鶏そぼろ弁当です。10歳児が「肉のコロコロ」と呼ぶ大定番です。見切りが見つからないと登場するような。インゲンは塩ゆでして塩昆布和え、かぼちゃサラダ、卵焼き、アスパラとチーズの春巻きは揚げ焼きです。私がとある検査のために食事制限があり、ちょっとあっさりめですね。
10歳児を送って走って戻り、久しぶりにゆっくりシャワーを浴びた気がしました。
少し前は何でもダッシュだったのです。なぜ5分の余裕さえなかったのだろうか、過ぎてみたら不思議です。いまだって余裕があるわけではありませんが、少なくとも呼吸はできるようになってきました。よかった。この小さな喜びの連続ですね。
火曜日:鯖の塩焼き弁当
焼きサバは見切りレスキューで2割引です。私は福岡市の人間ドック「よかドック」で引っかかり、大腸の検査前なので、チーズを抜いて10歳児にだけオンしました。
食事制限です。そんなに厳しくないですが、自分の意思でない食事制限というのは居心地がよくないですね。アイスクリームはOK、果物はNGなど「これよかったっけ?」といちいち確認するのが…。
ピーマンとニンジンのきんぴら、ごはんはサツマイモに黒米入り、ソーセージ、薄焼き卵のコマツナマヨ巻きです。
シャウエッセン党ですがたまには…と思って違うのに手を出しましたが、定番の偉大さをかみしめました。
10歳児に対してはグッと我慢の日々です。「反抗期」、だれもが通る道、と思えば気がラクになります。さて明日は明日で頑張ろう。
水曜日:春巻き皮キッシュ
春巻きの皮を敷いた「キッシュふう」です。ソーセージとキャベツを炒め、卵と生クリーム液(ふだんは牛乳ですが、生クリームだとやはりおいしい。コクが出ますね)に塩コショウ、オーブンで焼いています。
「本当は違うけどね」が枕詞になっている私の定番ですが、ついに「本当のキッシュが食べたい」と10歳児に言われて先日、つくったのを動画にしています。
検査のため18時間絶食し、1.8リットルの液体を飲みました。結果はあっさりシロでした。ホッ。検査は11分、そうは思えぬ長さでした。
医師から「がまん強いですね」と何度も言われました。「痛みに弱いですね」と言われた出産時とは真逆の評価で、意味不明の自信を取り戻しました。
終わったら看護師さんに「お茶は冷たいもの、温かいもの、常温のもの、どれがいいですか」と訊かれて感動しました。さすが日本。一緒に「カントリーマアム」も、わざわざお皿にのせて出してくれました。ふだん、口にしませんが心づかいがうれしいです。
こういう小さなところに気持ちが宿ります。
木曜日:岡山ふう鶏めし弁当
岡山の「鶏めし」は切ったからあげにタレをからめ、ごはんにのせます。亡くなった母が近所の「ほか弁」で必ず頼んでいた思い出の味です。
この日は鶏むね肉をくるくる丸め、片栗粉(いまある薄力粉が富澤商店で買ったいいものなので、ムダに使いたくない…)をまぶし、卵をからめてボリュームアップさせました。
タレは岡山・赤磐(あかいわ)市の定食屋「月うさぎ」さんが「かば焼きのタレをだしで薄めている」と聞いたのをやってみました。こんな感じかも。
ブロッコリとモロッコインゲンは塩ゆで、茎とニンジンはケチャップ炒めに。ごぼう甘辛煮は滋賀・長浜の「丘峰喫茶店」おかみに教わりました。
レンコンは鶏を揚げる前に素揚げにしました。日本のレンコンは太くて大きくて、お弁当映えしますね。インドのは細くて、必死で斜め切りしてもかわいくはならない)
金曜日:巻きずし弁当
冷蔵庫を空っぽにするための巻きずしです。金曜日のお約束ですね。いまいちソーセージ、にんじんきんぴら、ごぼう甘辛煮、たくわん、アスパラを1本につきノリ2枚で巻いています。朝に用意したのはアスパラをゆで、ソーセージを焼いただけで簡単です。
いろいろドキドキし、生きているありがたみを改めてかみしめた週でした。
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ソーシャル経済メディア「NewsPicks + d」ではコラムとレシピ「今週のお弁当ものがたり」(毎週月曜)を連載中です。
週刊英和新聞「Asahi Weekly」では9月3日号に「Every bento tells a story」(英文)3回目が掲載されました。「そばいなり」を紹介しています。
どうぞよろしくお願いいたします。