蜜蝋ラップ/エコラップの使い道を8個紹介します。野菜を包むと本当に長持ちするのか実験もしました。使い始めのかたいものは「1軍」、少し「くたっ」としたら「2軍」と使い分けています。「買ったけどどうやって使うの?」という方の参考になればうれしいです。
「みつろう」とは:ミツバチが巣作りのために出すロウ
「みつろう」は「蜜蝋」、英語ではBeeswax(ビーワックス)です。その名の通りハチが体から出すロウのことです。ロウには保湿力があり、リップクリームなどの化粧品のもとです。
ラップとして使われ出したのはここ10年です。電子レンジには使えませんがピタッとくっつき、保湿力のおかげで食品が長持ちするメリットがあります。
蜜蝋ラップ、私の使い方①:ボウル・お皿のカバー
ラップフィルムと同様、出番が一番多いのは皿やボウルのカバーです。新品でかたいものは巻き付きにくいですが、次第になじんできます。電子レンジに入れないものに。
蜜蝋ラップ、私の使い方②パンやクッキー生地の台
クッキー生地はひとまとめにして冷蔵庫へ…というレシピが多いですよね。ラップフィルムほどくっつきません。
ピッツァ生地は薄くのばす「のし台」にしています。伸ばしやすいです。
蜜蝋ラップ、私の使い方③:野菜包み
保湿性があるため野菜包みに向いています。少し「くたっ」となった2年選手で十分です。ちょっとへたっているのが包みやすくてちょうどいいです。
新聞と比べてどれぐらい持ちが違うか実験してみました。同じ日に買ったにんじん1袋を新聞と蜜蠟ラップに包み分けて冷蔵庫に入れました。
正直、違いは分かりませんでした。買った袋に入れっぱなしよりは、いずれもへたりが少なく長持ちします。
エコラップのメリットは野菜を水洗いしたあと、とりあえず置くのにも使える…ということですね(新聞だと濡れてベチャベチャに)。
蜜蝋ラップ、私の使い方④お弁当包み
大判のものはお弁当包みにピッタリです。
包み終わりを少し引っ張ればくっつきます。結ぶ手間がなくてラクちん、子どもでも大丈夫です。食事中にはランチョンマットとして使えます。汁物をこぼしてもサッと拭くか水洗いすればいいので助かります。かばんの中でもかさばりません。
結ばなくていいのは布に勝り、かたちが保たれる点はラップフィルムに勝ります。
蜜蝋ラップ、私の使い方⑤おにぎり包み
おむすびも直に包みます。手のひらにのせたい愛らしさです。ラップフィルムと比べて素材がしっかりしているので、かばんの中に1個ポンと入れてもつぶれにくいです。
ただし65℃で蜜蝋が溶けるので冷めてから包みます。
蜜蝋ラップ、私の使い方⑥弁当の箸入れ
箸入れにもピッタリです。曲げわっぱ弁当箱を使っているのに、なかなかよい箸入れに出会えていませんでした。
プラスチックの箸箱が木の弁当箱になじまないし、カタカタ音が気になります。かといって布の箸袋は洗濯が面倒です。シリコン製で広げられるものを使っていましたが、お箸のサイズによっては抜けてしまって役目を果たしてくれません。
蜜蝋ラップなら水洗いできます。どんなお箸だろうとかたちを保つので出し入れも便利です。「包む」感じも気に入っています。
スプーンなどカトラリー入れにしても重宝しそうです。持ち運びに便利なだけでなく、むきだしのままテーブルに置かなくていいのはうれしいです。
通気性も上々です。野菜販売を手がける友人が言った通り野菜を包むと効果てきめん、長持ちします。
蜜蠟ラップ、私の使い方⑦お茶うけ入れ・スナックやクッキー入れ
袋菓子を食べたい分だけ取り分けるのにも重宝します。お皿ほど仰々しくないし、かといって紙やティッシュほどのわびしさはありません。
クッキーやスナック、豆菓子などをのせたら両手で「クシャッ」とさせるだけで「ふち」ができます。
日本のスナックは個包装しすぎ、なるべくプラスチックを減らすためにも自分で分け分けしたいですね。手製クッキーを包んでも。
蜜蠟ラップ、私の使い方⑧おしぼり包み
円筒に丸めたおしぼりを入れる「おしぼり入れ」にも使いました。インドの商社で働いていたころ世界遺産・タージマハル観光に向かうVIPのため、車中におしぼりを用意しました。
日本なら使い捨ておしぼりがありますがインドではなく、あったとしてもVIPにお出しするには少々、心もとなくもありました。おしぼりをのせるトレイはあったのですが車中ですし。そこで思いついたのがみつろうラップでした。
濡らしてかたく絞ったハンドタオルをくるくる丸めて筒状にし、ラップでくるんでからクーラーボックスへ。ポリ袋に入れるよりも素敵だし、広げたタオルもしまいやすいです。「恵方巻」として人気だったと聞きました。日本だとプラスチックの専用容器もありますが、みつろうラップのが機能的にも上です。
水をはじくのでちょうどよいです。お客様に出す前にテーブルに置いても乾きません。
エコラップを使っていると「包む」という所作がいとおしく、心地よく感じられます。どんな素材であれ向き・不向きはありますので使い分けられるようになりたいですね。また何か思いついたら追記します。