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蜜蝋ラップ/エコラップとは | どこで売ってる | デメリットも

Ugly wrap
Photo by Chikako TADA

「エコラップ」「蜜蝋ラップ」などと呼ばれる「ラップ」をご存じですか。食品を包むのに繰り返し使えるしなやかな布です。筆者(多田)は使い始めて2年です。「それって何?」「どこで売ってる?」「メリット・デメリットは?」と思っている方のために経験から紹介します。(2021年3月改訂)

もう知っているけれど使い方が知りたい…という方は「使い方8個」の記事をどうぞ。

みつろうラップ
蜜蝋ラップ/エコラップの使い方8 | 箸入れ・おにぎり・野菜「エコラップ(蜜蝋ラップ)」を使って2年になる筆者がおすすめの使い方を8つ紹介しています。保湿性をいかして野菜包み、ボウルなどのカバーはもちろんお弁当包み、お箸入れ、おにぎり包み、パンやピザ生地のこね台にも使えます。...

「蜜蝋」とは:ミツバチが巣作りのために出すロウ

「蜜蝋」は「みつろう」と読みます。英語ではBeeswax(ビーワックス)、フランス語ではCire d’abeille(スィル・ダベイユ、アベイユが”ハチ”)です。どちらも「みつろう」というより「ハチろう」ですね。

その名の通りハチが体から出すロウのことです。ミツバチはロウを体から出して(分泌して)巣をつくります。紀元前エジプトではミイラの保存に、19世紀ごろまではローソクの材料として使われてきました。

ロウには保湿力があり、リップクリームなどの化粧品のもとです。抗菌性も高く止血剤や軟膏に使われています。天然の油脂なので「子どもが口に入れても安心」とみつろう由来のクレヨンや粘土もあります。もちろんローソクにも。木工用品や靴のツヤ出しとしても人気が高まっています。

私にとって「みつろう」といえばカヌレです。フランス・ボルドー地方の伝統菓子にもみつろうが欠かせません。銅の型を1個ずつ買っては(お値段も張るので)作っていました。

カヌレ

カヌレ型にパラパラッと粒状のみつろうを入れ、オーブンで温めるとすぐ液体になります。みつろうは65~70℃で溶けます。型をぐるっと傾けて全体に回すとすぐに冷えてかたまります。そこへ生地を流して焼きます。冷めるとツヤツヤ、カリカリッとしてたまらないお味です。

「みつろうラップ」とは:みつろうをしみこませた布

古くから使われていたみつろうがラップになったのは2010年代からです。マイクロプラスチック(ペットボトル、食品トレー、レジ袋、食品ラップ、ストローなど)による環境汚染が世界的に問題となったころです。

要は「みつろうを薄くしみこませた布」です。こだわりのある作り手が多く、布もオーガニックコットンが多いです。ホホバ油やココナッツ油を加えている製品もあります。

メリットは保湿性・通気性 | 包みやすい | 何度も使える

使って2年になる私が感じた主なメリットは下記になります。

  • ピタッとくっつく:しなやかで包みやすいのにハリがあるので形を保ちます。
  • 繰り返し使える:洗って自然乾燥させています。
  • 保湿性・抗菌性がある:食品や野菜が長持ちします。
  • 通気性がある:そもそも布ですので密閉にはならず、においがこもりません。
  • 口に入れても安心:子どものおやつにも安心して使えます。

デメリット・注意点:電子レンジNG・酸に弱い・ベタつき

デメリットもいくつかあります。65℃で溶けるので電子レンジで使えません。

熱いもの、反対に極端に冷たいところ(冷凍庫)も避けたほうが長持ちします。繰り返し使えるとはいえ少しずつみつろうが取れ、くっつかなくなります。でも、くたっとしても、結構使えます。野菜を包むには十分です。

  • みつろうは65℃前後で溶ける:熱に弱いですので電子レンジでは使えません。炊き立てごはんも避けたほうがいいです。
  • 酸に弱い:レモンやパイナップルは包まないほうがよいです。
  • 油脂なのでベタつきがある:製品によりますが最初は気になるかもしれません。

みつろうラップ、どこで売ってる | 通販で小中大3枚=2,000円台

オンラインで買えます。日本だと3枚セットで2,100円~2,300円ぐらいです。

Amazon.co.jpで「エコラップ」と検索しました。トップにスポンサー各社が並びます。レビューがまったくなかったり、日本語がおかしかったりするメーカーは…やはりちょっと心配です。

やはり2年前から使っているタイの作り手・Superbeeが安心感がありました。Amazon’s Choiceにも選ばれています。レビューは2021年3月現在、875あります。他社に比べて桁違いに多いです。世界中のAmazonで売られているようです。柄もチャーミングですね。

Amazon以外の2つを紹介します。いずれもオーストラリア発で日本のサイトがあります。

ひとつはシドニー在住の邦人女性3人による「KoKeBee」です。手作りワークショップなど日本での普及にも取り組んでいます。アボリジニのアートがモチーフのもの、和柄もあって素敵です。

もうひとつは「Bee Eco」です。作り手は5人の子どもと暮らすデヴァイン(Devine)夫妻です。熱帯雨林に囲まれた土地で、自然にやさしい暮らしを実践するなかで生まれました。

スーパービー/SuperBeeから直輸入!

比較してみて結局、使い慣れたSuperBeeから買いました。ただしAmazon.co.jpではなくタイのサイトから直接です。Ugly Wrapsという限定品が9枚入り(20㎝角、26㎝角、33cm角が3枚ずつ)で39.99USドル(≒4,160円、定価60ドル)でした。

注文したのは「Ugly(みにくい)」と名付けられた「難あり品」ですが特に分かりませんでした。きれいでした。

Ugly wrapPhoto by Chikako TADA

国際宅配DHLの配送料が5.8ドルかかって合計45.79ドル(≒4,800円)になりました。1枚平均で530円ですね。

日本のAmazonだとSML3枚が2,380円(送料込み)なので1枚800円です。直輸入だと日本で買うのに比べて30%ほど安くなる計算です。

この3割安をどう考えるか…。海外サイトでの購入が不安であれば日本のAmazonのがいいでしょう。すぐ手に入れたければなおさらです。

おまけにAmazon.cp.jpでも10枚セットが5,000円ぐらいで売られている(2021年1月23日現在で品切れ)ので要チェックです。

配達は「コロナのために遅れが生じていて、注文後14日~21日」とあり結局、21日後に届きました。やはりコロナの影響もありそうです。

国際郵便Photo by Chikako TADA

 

蜜蝋ラップを手作り:蜜蝋をアイロンで溶かして布にしみこませる

手づくりみつろうラップ手づくりにもトライしましたが…

ウェブで読む限り簡単そうに書いてあったので「私にもできるかも」とペレット型のみつろうを買いました。Amazon.inで100g入り200Rs(280円)でした。日本だと800~900円ですね。

作り方はコチラを参考にしました。ボタン付けさえ縁遠い私ですが縫うわけじゃないし楽勝だろうと思ったのです。

オーブンシートにハンカチを広げ、みつろうをパラパラ落としたらもう1枚オーブンシートをのせて挟みます。あとはアイロンで溶かして伸ばすだけ…なのですが、量を適当でやったせいかまだらになりました。

あわててみつろうを足したら厚すぎたのか、パキパキ白い筋がさっそく出てしまいました。

「やはりハンカチはハンカチとして使ったほうがいい」という結果に終わりました。何枚かやればコツがつかめるのでしょうか・・・。

Author
Chikako Tada
食メディア「Pen & Spoon」編集長。元・朝日新聞記者。ル・コルドン・ブルー・パリ校製菓ディプロム取得。パリⅢ大学で仏語を学ぶ。TOEIC895点。辻調製パン技術講座(通信制)修了。フランス・スイス・NZ・インド・タイ・香港で食セミナー/指導。
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