久留米ちゃんぽんのレシピを紹介します。お野菜たっぷり、10分足らずでできる夕食お助けアイテムです。スープに牛乳は入れません。トッピングは小高く盛ってくださいね。
久留米ちゃんぽんとは:老舗中華料理「光華楼」にルーツ
「ちゃんぽん」といえば長崎が有名ですが、久留米のそれは創業1917年(大正6年)の中華料理店「光華楼」が発祥とされています。初代は中国・福建省出身で「医食同源」をテーマに掲げ、世紀を超えて愛されている名店です。お店は西鉄久留米駅の飲食街にありましたが2021年8月末、惜しまれて閉店しました。下記は2020年10月ごろ伺ったときのお話です。
北改札口を出て徒歩30秒、いや10歩です。案内人の市民活動家・張君が言いました。「このセットがありがたいんです」。メニューをみると「2杯とおつまみ2品でちょい飲み!セット 1,100円」とあります。ビールでも焼酎でもハイボールでもよさそうです。ひかれつつも今日は「ちゃんぽん」です。
自分たちで作る前に、味を予習しておこうというわけです。
あっという間に現れました。マウント・フジ(富士山)ならぬマウント・ベジです。「医食同源」の具象化です。さっぱりしていてシンプルなお味、ホッとします。
ちゃんぽん先生に弟子入り
試食してからスーパーで買い出しして「ちゃんぽん先生」の事務所で体験させてもらう段取りです。
ちゃんぽん麺が1玉18円(税込)でした。鶏ガラスープの素も買ったので、1食300円ぐらいで作れてしまいますね。
「ちゃんぽん先生」は先月、オンラインでも教室を開いたそうです。久留米商工会議所の取り組みで「まちゼミ」というプロジェクトのひとつとしてです。
「まちゼミ」はお店とお客さんをつなぐ講座ですが新型コロナウィルスのため対面イベントは中止に…。「ちゃんぽん教室」は子ども向けに夏休み中、開かれました。Zoomで先生の実演を見ながら自宅でそれぞれちゃんぽんを楽しんだそうです。張君の口利きで事務所にお邪魔しました。かつては久留米市内に数店を営んでいたそうです。真っ先に目に入ったのが使いこまれた中華鍋たちです。
100年の歴史を感じさせる資料が並んでいました。
コンロの超・強火に歓声が上がりました。これなら一気にちゃっちゃっと作れてしまいます。中華鍋が欲しくなりました。1食ずつ作ったほうが味が変わらなくてよいそうです。1食ずつスープをお玉で小皿にとって、お味見もしました。
心を感じる、いい所作だなと思いました。
自作ちゃんぽんはシンプルなおいしさでした。具だくさんなので味付けはしょうゆと鶏ガラだけで十分です。今夜は何もしたくないな…という日でも10分でできます。
早くて安くてホッとして、野菜たっぷりで。文句なしです。山のように具材が盛られた丼をみれば、だれだって笑顔になります。これからの季節、ぜひ試してみてくださいね。
久留米ちゃんぽんのレシピ:スープに牛乳なし
道具
- フライパンか中華鍋
材料
作り方
Video
Notes
- 具材は何でもOKです。キャベツ、ニンジン、玉ねぎ、もやし、キクラゲ、空芯菜などです。