海外の人気料理研究家による「簡単すぎるバレンタインレシピ」

バレンタイン

海外でも2月14日はバレンタインはちょっとしたイベントです。コロナ禍では各国とも「おうちで楽しむバレンタイン」でした。著名料理研究家によるすぐ作れるレシピを調べました。英語サイトですが簡単なので、写真や動画だけでも作れますよ。

目次

マーサ・スチュワート:ハート目玉焼き&XOトースト

カリスマ料理研究家(というか実業家)、アメリカのマーサ・スチュワートは2021年8月、80歳(!)を迎えます。信じられない。精力的に活動されています。

バレンタイン特集も素敵です。「クラフト」「ギフト」「レシピ」と3カテゴリーに分かれ、それぞれ充実しています。

レシピから簡単にできそうなアイデアを紹介します。コレ!「A Heart-y start」という名前です。

ハートのクッキー型(3インチ=7.6㎝)でパンを抜き、スキレットで片面を焼いたらひっくり返します。油をスプレーしてからクッキー型をはめこんで卵を落とし、ふたをして焼いてできあがりです。ハートのトーストを黄身にからめて召し上がれ。(要約)

型はなくてもナイフで切り抜けばいいかなと思ったのですが、型がないと白身が流れて難しいかな?ちょっと黄身がズレているところがまた小粋です。真ん中だとちょっと残念かも。

これもカワイイ。シナモントーストです。オーブンシートをハート型と「XO(ハグ&キスの意味。香港のXO醤でもブランデーでもありません)」に切り抜いてのせて、シナモンシュガーをふってからトーストします。焼き終わってから紙を除きます。

シナモンシュガーって常備していない(しているのでしょうかアメリカ家庭は…)ので「やりました感」がありますね。ケチャップでハートと「XO」って書くだけでもいいでしょうが。XO醤と間違えられないよう「XOXO」と描いたほうがいいかもしれません。

ジェイミー・オリバー:混ぜるだけポ・ド・クレーム

イギリスのスターシェフであるジェイミー・オリバーはInstagramで、チョコレートのレシピをまとめていました。チョコレートチップクッキーやブラウニー、ビスコッティ、トリュフが並びます。

コメント欄に「Valentine’s Day/Galentine’s Dayにどうぞ」とありました。Galentine’s Dayはギャレンタインデー、2月13日です。米NBCのドラマ「パークス・アンド・レクリエーション」(Parks and Recreation、2010年)でのセリフが発端で広がりました。

GはGalのG、女性だけで集まる日ですね。あまり定着はしていないですが、日本でもファッションブランドのサマンサ・タバサなどは頑張ってPRしているようです。

簡単なデザートはコレですね。チョコレートポット、フランス語でいうポ・ド・クレームのチョコ味です。チョコレートはデリケートだ、とかいいつつ板チョコを振り上げてバコバコに割るのが楽しいですね。

配合だけ記しておきます。

シングルクリーム1/2パイント「ハーフパイント」は284mlです。シングルクリームはイギリスで脂肪分18%の生クリームです。日本では売っていませんので、脂肪分30%ぐらいの生クリームを牛乳で割りましょう。生クリーム180ml、牛乳100mlぐらいでOKでしょう。

カカオ分70%の板チョコ2枚:日本の明治やロッテの板チョコは1枚50gですので、200gだと4枚は必要です。

バター20g

お好みのキュール大さじ2~3:ジェイミーはboozeといっていましたが、アルコールを意味するくだけた表現です。

卵黄2個分

ナイジェラ・ローソン:エマージェンシー・ブラウニー

マーサに匹敵するイギリスの料理研究家といえばナイジェラ・ローソンです。彼女も60歳、ウソー。ずっとエレガントですね。

「エマージェンシー・ブラウニー」がよく知られています。ブラウニーといえばチョコレートを溶かして作りますが、「緊急」はココアで作ります。

今年のワールド・ヌテラ・デー(2月5日)にはヌテラのチーズケーキをInstagramで紹介しています。おいしそうです。ヌテラとクリームチーズと砂糖を混ぜるだけ、焼きません。ヌテラが余ったらやってみよう。

やはりマーサ・スチュワートは圧倒的、ひれ伏します(ツメのアカを煎じて売ってほしい)。どれも簡単なのでトライしてみてくださいね。私も何か作ってみます。

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この記事の著者

多田 千香子のアバター 多田 千香子 Pen&Co.代表取締役CEO

食メディア「Pen & Spoon」編集長。1970年、岡山県備前市生まれ。県立岡山朝日高校、岡山大学法学部卒。1993年、朝日新聞社入社。記者・編集者として12年余り勤務。2005-2007年、フランス・パリ在住。料理学校ル・コルドンブルー パリ校製菓上級課程修了。「パリのおやつ旅のおやつ」(朝日新聞出版)「パリの小さなキッチン」(レイチェル・クー著、翔泳社)など著書・翻訳書8冊を出版。辻調製パン技術講座(通信制)修了。2013-2020年、インド・グルガオン在住。インド三井物産などで勤務。コロナ禍で2020年に帰国後、食メディア「Pen & Spoon」を創刊。2023年6月、Pen&Co.(ペンアンド)株式会社を共同創業。週刊英和新聞Asahi Weekly(英文)でコラム連載。

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