いなりそば弁当の作り方を紹介します。私が7年暮らしたインドでは45℃の酷暑を経験しましたが、日本の蒸し暑い35℃の夏のほうがこたえます。在宅ワークの昼食は冷たい麺が多くなります。涼しい朝のうちに火を使う料理を済ませて昼・夜は食べるだけ、というのは楽で、よく作ります。甘い「お揚げさん」によくあいます。
ベジタリアンのもてなしにも
インドでは、宗教上の理由からベジタリアン(菜食)が多いです。食材には「ベジ」か「ノンベジ(非菜食)」か、表示が義務付けられています。大人数が集まるパーティーや結婚式はたいていベジでした。ベジならだれでも食べられます。ノンベジといっても肉や魚がふんだんに手に入るわけではなく、チキンと卵ぐらい、チキン以外の肉や魚の入手には骨が折れました。
そんなお国柄ですので、インド人から「SUSHIを食べたい」とリクエストされても、ベジタリアン仕様にするのが無難です。宗教上は禁忌でなくても、たとえ海外経験が豊富な人でも、豚や生魚などは「抵抗のある食材」になり、避けたほうがいいようです。
デリーで働いていた日系商社では、カフェテリアで出すランチの和食を考案していました。シェフに作り方を教えて「卵かけごはん」「たこ焼き」なども出しました。
日本人同僚からは喜ばれましたが、インド人のノンベジの同僚からも「ストレンジ(Strange)」と言われました。ハードルが高すぎたようです…。
おまけにベジタリアンと卵や乳製品がOKな人、NGな人もいます。根菜類、ニンニク、玉ねぎは一切口にしない人もいます。曜日によってベジだったりノンベジだったりする人もいます。
でも「そばいなり」なら、たいていのベジタリアンもOKです(もちろん豚しゃぶはNGです)。
道具
- 鍋
- ざる
材料
そば
- そば(乾麺) - 200g
- ごま油 - 小さじ2
- 薬味(みょうが、三つ葉、のり) - 適量(お好みで)
作り方
油揚げの甘煮
- 油揚げ(寿司用、油抜き不要のもの)は半分に切って水200mlを加えます。
- きび砂糖、しょうゆを入れて中火にかけます。沸騰したら弱火にします。落しぶたかオーブンシートをのせます。
- 15分ほど、汁けがほとんどなくなるまで煮ます。