アメリカの子どもが大好きなマカロニチーズです。本場ではインスタントが売られていますが、ホワイトソースの作り方をならうのにちょうどいい料理です。
7年住んだインドでは生で飲める牛乳がなかなか手に入りませんでした。袋入りの牛乳を買ってきたら煮沸する意味もあり、速攻でホワイトソースにしていました。
マカロニチーズはもちろんカルボナーラ、グラタン、ドリア…と子どもの好物に欠かせませんし。沸かす必要がなければあんなに作らなかったでしょうね。
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悩んでつけたマッケンチーズ
マカロニ&チーズは「Mac and Cheese」と縮められると「マッケンチーズ」と聞こえます。翻訳したレイチェル・クー著「パリの小さなキッチン」にも出てきます。
レイチェルのつけた原題も「Mac and Cheese」だったのでちょっと悩みました。
カタカナで「マック&チーズ」とするとマクドナルドみたいですし、かといって「マカロニチーズ」という言い方もさして一般的とは思えませんでした。
音の響きを優先して「マッケンチーズ」としました。これも書くと「マツケンチーズ」に見えますね。
パリのベビーシッター先で子どものために作ったというレイチェルのレシピはチーズはグリュイエールで、オーブンで焼いて仕上げています。アメリカでは黄色いチェダーが一般的です。
インドで作っていた私はチーズは手に入りやすいモッツァレラが多かったです。暑い国なので焼くことはほとんどありませんでした。会社から戻り、ホワイトソースが冷蔵庫にあればホッとしました。あとはパスタをゆでて混ぜるだけですから。
そういえばデリーのインディラ・ガンディー国際空港ターミナル3(国際線)にある店でも、マカロニチーズがメニューにありました。

シリコンバレーのトホホな思い出とともに
マカロニチーズにはいまでも胸が痛い思い出があります。
米シリコンバレーであったサマーキャンプに3年前、6歳だったコドモを参加させました。
名門スタンフォード大キャンパスが会場でした。うきうきとキャンパスへ送り出し、私はおひとりさま満喫をもくろんでいました。
ところが同じクラスの子とケンカをしたとの電話を受けて暗転しました。すったもんだの挙句、たった3日で「退学」となってしまったのです。
もちろん参加費用は戻らず…です。
「たかが6歳のケンカじゃない」といった甘えは通じません。暴力とドラッグには厳しいアメリカ式、いまでもトラウマになっています。
というわけで行き場を失った母子でスーパーや博物館、公園をさまよいました。
スーパー「Whole Foods」のデリで買ったのがマカロニチーズです。たいそう気に入って毎日、食べたがりました。3年たったいまでも大好きで欲しがります。
私はホワイトソースを作りながら、ちょっとだけトホホな気分がよみがえります。
おいしそうに食べるから、まあいっか、ということにしよう。
マカロニ&チーズのレシピ
道具 | Equipment
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鍋
材料 | Ingredients
ホワイトソース(ベシャメル)できあがり約300g
- 30 g 発酵バター(食塩不使用) - 大さじ2.5
- 30 g 小麦粉 - 大さじ3
- 300 g 牛乳 - カップ1.5
- 3 g 塩 - 小さじ1
マカロニチーズ1人分用
- マカロニ - 100g
- チーズ - 50g
作り方 | Instructions
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材料をそろえます。チーズは冷凍モッツァレラを使っていますが何でもOKです。
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バターをフライパンに入れます。
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弱火にかけて溶かします。溶けたら火から外します。
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火から外した状態で小麦粉を加えます。
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木べらなどでよく混ぜます。
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白いところがなくなって完全に混ざってから弱火にかけます。
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弱火で10分、混ぜながら炒めます。最初はもったりしています。
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だんだん「しゃびしゃび」になってきます。
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10分してサラッとしたらOKです。ルーのできあがりです。いったん火を止めます。
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冷蔵庫から出したての冷たい牛乳を一気に加えます。
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混ぜながら弱火にかけます。塩を加えます。
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泡立て器で混ぜながら5分ほど煮ます。
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もったり、とろりとしてきたらホワイトソースのできあがりです。
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できあがった3分の1だけ取り分け、あたたかいうちにチーズを加えます。
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だいたい混ざればOKです。
Video
Notes
- ホワイトソースをダマなく作るためには「小麦粉は火を止めてからバターに入れる」「牛乳は冷たいものを熱いルーに加える」という2点を守れば大丈夫です。
- パスタをゆでる水の量はパスタが200gなら3リットル、300gなら4リットルです。塩は水の量の1%ぐらいです。3リットルなら大さじ1.5、4リットルなら大さじ3です。
- 残ったホワイトソースは3日ほど持ちます。冷凍もできます。余った野菜にかけてグラタンに、冷凍ごはんに混ぜてドリアにと重宝します。
- あたたかいうちに卵を混ぜるとカルボナーラ風になります。

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