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ビタントニオで鯛焼き10年
手づくり鯛焼き歴は10年以上です。イタリア発の台所家電ビタントニオ(Vitantonio)のホットサンドメーカーを京都のアトリエ「おやつ新報」オープン時に買ってからです。鯛焼きプレートがついていました。
インドにも持って行きました。変圧器につなげて使っていました。「おやつイン」というケーキミックスで焼くことが多かったです。お弁当にも入れていました。

ガスコンロで焼く鯛焼き器も持っていました。パール金属でした。
ビタントニオとともに最後までインド生活をともにした数少ない道具です。登場回数はたいして多くなかったのですが、カバリ(インドの廃品回収オークション)で売ったところで二束三文だろうと売りませんでした。インド人には使い方さえ分からないでしょうから。
日本には持ち帰らず結局、デリー在住の日本人の友人に譲りました。「お宝!」と喜んでもらえました。
ビタントニオは勤めていた会社に(勝手に)寄贈しました。インド人コックに鯛焼きのレシピを教え、職場のランチにも登場しました。下の写真左端です。

鮎が出世?して「鯛焼き」に
本帰国して4カ月、初めてささやかな「おもてなし会」を開きました。お客様は3人でした。ちょうどホットプレートがあったので「鯛焼き」を作ろうと思いつきました。
鯛焼き型は2つともインドで手放しました。でも「鮎焼き」のようにすればいいかな、と。
ぎゅうひをはさんだ「鮎焼き」はパリでフランス人にも作り方を教えました。

鯛焼き?どこが?鮎焼きに「うろこ」を描いただけ…と言われそう。ちょっとドキドキしました。
ここはサンテグジュペリになってもらいましょう。
心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。かんじんなことは、目に見えないんだよ(サン=テグジュペリ「星の王子さま」)
鯛焼きもしかり。わざわざテグジュペリを持ち出さなくてもよかろうに「いいですか、心の目で見てください。ココロのキレイな人には鯛焼きにみえます」とおどし…いや言いながらホットプレートで焼きました。
やさしいゲストたちは「ちゃんと鯛焼きですよ」と言ってくれました。
ちなみに皮のレシピも「鮎焼き」とは別です。中身も鮎焼きは「ぎゅうひ」ですが「鯛焼き」なのであんこです。
「おもてなし会」ではゲストにも描いてもらいました。
「開いたままがいい」とリクエストされてええー、鯛焼きなのにと思いつつ、エイみたいな子をこしらえたのは私です。京大卒のサイエンティストはなぜかクラゲふうに仕上げていました。
どれだってパクリとすれば「わ、たしかに鯛焼きだ」「パリパリ~」。喜んでくれました。

卵なし、重曹ありのおかげでお店で買うような「パリパリ」感が出ました。ぜひ作ってみてくださいね。
型なし鯛焼きのレシピ
材料 | Ingredients
- 薄力粉 - 100g
- 重曹(ベーキングソーダ) - 小さじ½(3g)
- はちみつ - 小さじ1(7g)
- 水 - 80g
- 牛乳 - 50g
- あんこ - 150g
- インスタントコーヒー - 小さじ1
- 熱湯 - 小さじ1
作り方 | Instructions
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材料をそろえます。
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ボウルに薄力粉と重曹を入れます。水も加えて泡立て器でかるく混ぜます。
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牛乳を加えます。混ぜたらはちみつも加えます。焼き色が出やすくなります。
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だまがなくなるまで混ぜます。冷蔵庫で30分以上、やすませます。
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フッ素樹脂加工のフライパンかホットプレートを弱火で温めます。生地を大さじ2入れます。油は引きません。スプーンの背で丸く薄く直径10㎝ぐらいに伸ばします。
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ふたをせずそのまま1分ほど焼きます。表面がかわいた感じになり、穴がポコポコ空いたらひっくり返します。
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反対の面も30秒ほど焼きます。うっすら焼き色がつけばOKです。5~6枚焼きます。二つ折りにしておきます。
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さあ鯛焼きにしましょう!インスタントコーヒーをお湯で溶きます。
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竹串かお箸の先にコーヒー液をつけて目玉を描きます。竹串なら持ち手のほうを「筆先」にすると描きやすいです。
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胸びれ、尾びれを描きます。
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うろこを描きます。
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あんこを大さじ山盛り1ずつはさみます。バターはお好みでどうぞ。
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できあがりです。あたたかいうちにパリパリを楽しんでくださいね。
Video
Notes
- インスタントコーヒーの替わりに同量のココアを水で溶いてもOKです。
- ペンチョコでもいいですが、コーヒーやココアのほうが水で緩められるので描きやすいです。
- 冷凍保存もできます。あんこをはさんだままラップして冷凍庫へ。
- 型やビタントニオがあればもちろん、使ってくださいね。
