ゆず大根のレシピを紹介します。大根が出回る冬に欠かせない甘酢漬けです。酢、砂糖、塩さえあればOK、柚子がなくたってポリ袋に入れるだけでできてしまいます。ポリポリと歯ごたえがよく、箸休めどころか箸が止まらなくなりますよ。
パリでも好評だった柚子大根
パリの日本文化会館で10年前、ユズをテーマにしたワークショップを開かせてもらいました。ユズはフランスでも人気があり、料理やチョコレートのフレーバーとして引っ張りだこです。私は柚子入りシフォンケーキと柚子大根の実演と試食を担当しました。
柚子大根にはお砂糖がかなり入ります。フランス料理に砂糖は使いません。日本人でもふだん、和食を作らないとちょっと引く量です。
ためらわれるかも…。減らそうとしましたが、やはり輪郭がぼやけた味になってしまいます。
「これぐらい入れないとメリハリのついた味になりません」。そう説明しました。
柚子大根はプラスチックカップに入れてふるまいました。柚子は南フランス産もあるのですが香りが…。日本から持ち込みました。
試食の席は盛り上がりました。
「アペリティフにいい」「酸っぱさがまろやか」「レモンだとこうは行かない」「私の知り合いも作ってくれたけれどきょうのがおいしいわ」。そんなふうに言ってもらえました。なつかしいです。拙著「世界のおやつ旅」にも掲載しています。
柚子がないなら「和かんきつ」で。香りのもとは「皮」
大阪の友人は「柚子大根は王様です。今までいろんなレシピで作ってもイマイチだったのが、これはど真
青森出身のSさんは「柚子大根、激ウマです。お正月に実
でも柚子がなければなくてもいいですし、スダチやカボスといった「和かんきつ」でも楽しめます。ノーワックスのレモンやライムでもいいですよね。
肝心なのは果汁より「皮」です。皮が香りのもとなので。
果汁は絞り入れてもよいですが、酢や砂糖と混ぜるのはもったいないと思うようになりました。私は皮は柚子大根へ、果汁は鍋や鶏から揚げにと使い回します。
米酢がないなら「穀物酢」「リンゴ酢」でOK
「米酢がないなら?」とパリでも訊かれました。米酢がコクがあってリンゴ酢でも穀物酢でもOKです。京都に住んで私が使うようになったのは千鳥酢です。
YouTube動画を撮影中、酢を入れるシーンで鼻をつまんだ9歳児ですが、できあがった柚子大根はポリポリつまんでいます。砂糖と大根から出る水分でまろやかになります。保存が効くのでおせちにも作りおきにも向きます。ぜひ作ってみてくださいね。
箸ノンストップ!ゆず大根のレシピ
道具
- 包丁
- ポリ袋
作り方
Video
Notes
- 砂糖がどっさり入るようですが味のメリハリと保存のためにも減らさないで作ってみてくださいね。
- 輪切りにした鷹の爪を入れると大人向きに。
- 1週間ほど日持ちします。
柚子大根のアレンジ・市松巻き
道具
- プラスチックバック
- 包丁
材料
- 大根 - ¼本 |250g
- にんじん - 小2本 |250g
- 米酢 - 50g | 大さじ3⅓
- きび砂糖 - 50g | 大さじ4½
- 塩 - 大さじ½
- だし昆布(なくてもOK) - 10㎝
- 柚子(かぼす、すだち、レモンでも) - 1個
- スモークサーモン - 小20枚