いちごチョコエクレアのレシピ | 失敗しないフランス仕込み

エクレア
シュー生地があたたかいうちにオーブンに入れ、じっと見守ってくださいね。ふくらむのに感動します。いちごに限らずお好みの板チョコで作れます。
エクレア

いちごチョコレートエクレアのレシピを紹介します。失敗しないレシピを紹介します。スーパーで買える板チョコ2枚でチョコクリームと上がけを作ります。

目次

エクレアとは:フランス語で「稲妻」、本場はスリム

エクレアはフランス語「エクレール(éclair)」を英語発音(のカタカナ表記)です。意味は「稲妻」です。どうして稲妻なのかは諸説ありますが「稲妻が落ちるぐらいの時間で食べられるから」というのが定説だそうです。(Wikipedia参照)

パリのエクレールは細身です。


日本のはフランスに比べて太いですね。私の故郷・岡山で有名な洋菓子店「白十字」のエクレアは「でっかいシュークリームのチョコがけ」に進化?しています。白十字といえばワッフルなのですが、私はエクレア派かも。

インドでエクレア祭り

7年暮らしたインドでも2回、エクレアづくりの会を開きました。作り方はデモンストレーションでお伝えし、メーンはデコレーションです。

楽しむのが第一で自作への「とっかかり」になればいいな、との思いでした。材料もなかなかインドでは手に入りませんし。同じものを使っても個性が出ますね。

バレンタイン

Photo by Chikako TADA

エクレア

Photo by Chikako TADA

インドの知恵袋にして最強ブロガーのBlue Lotusさんが思い出してUPしてくれました。泣けました。確かハートの型紙を何かの紙(思い出せない)でこしらえて来て、それでパウダーを振ったのだっけ。多芸多才な人だけあります。


桜エクレアは4月に作りました。インドには桜はないばかりか、もうすでに38℃でした。せめてお菓子だけでも…と桜色のエクレアにしました。桜の花びらチョコは富澤商店だったかな。小さいマシュマロに桜の花の塩漬けを飾ってもらいました。

桜エクレア

Photo by Chikako TADA

桜

Photo by Chikako TADA

これでもかというほど(写真50枚!)詳しくレシピを書きました。必ず作れます。私が小4で初めて作ったのは白鳥型のシューでした。ちゃんと「ふくらんだ」のは幼なじみと一緒にオーブン前に張り付き、ドキドキしながらちゃんと見守っていたからだと思います。ほったらかすと失敗します。

でもふくらまなくてもOK、クリーム作りが面倒ならヴァニラアイスをはさんでください。ものすごくおいしいです。ぜひ作ってみてくださいね。分量は自由に変えられます。

いちごチョコエクレアのレシピ

エクレア

いちごチョコエクレア | 失敗しないフランス仕込み

シュー生地があたたかいうちにオーブンに入れ、じっと見守ってくださいね。ふくらむのに感動します。いちごに限らずお好みの板チョコで作れます。
調理 | Cook: 1 hour 30 minutes
合計 | Total: 1 hour 30 minutes
焼き菓子
洋菓子とデザート
冬いいね
贈り物に
原材料:
ピーナッツフリー
制作: Chikako TADA

道具

分量 : 6 本 | 長さ13㎝
材料   

シュー生地

カスタードクリーム

作り方

シュー生地

  • 材料をそろえます。シュー生地の卵55gは室温に出しておきます。チョコレート85gは板チョコなら2枚必要です。薄力粉はふるっておきます。オーブンを210℃に温めておきます。カード、ゴムベラ、タイマーを用意します。ポリ袋は端をめくって生地が入れやすいように準備しておきます。天板に薄くバター(分量外)かサラダ油を敷いておきます。
    材料
  • 55gはフォークでよく溶いておきます。必ず常温に戻しておいてください。卵が冷たいと生地が冷えてふくらみません。
    卵を溶く
  • 鍋に2㎝角に切ったバター30g、砂糖5g、塩1gを入れます。水30gを注ぎます。
    水を入れる
  • 牛乳30gを注ぎます。
    牛乳
  • 中火にかけます。
    中火
  • バターが溶けていきます。混ぜなくて大丈夫です。
    溶ける
  • ブワーッと沸いてバターが溶け切ったらOKです。火を止めます。
    沸かす
  • ふるっておいた薄力粉35gを一度に加えます。
    薄力粉
  • ゴムベラか木べらで粉けがなくなるまでよく混ぜます。
    よく混ぜる
  • しっかり混ざればOKです。
    しっかり混ぜる
  • 再び中火にかけます。1分ほど炒めます。絶えず混ぜます。
    中火にかける
  • 生地がコロンとまとまればOKです。火を止めてボウルに移します。
    コロンとまとまる
  • 鍋底の膜は取らなくてよいです。
    鍋底はそのまま
  • ここから大急ぎです。常温においた卵液を3回に分けて加えます。まず3分の1ほど加えます。
    卵を注ぐ
  • ゴムベラでよく混ぜます。
    よく混ぜる
  • 混ざったら2回目、3分の1を加えます。最初はつるっと滑りますが混ぜていくとなじみます。
    2回目
  • 3回目は小さじ1ほど残して混ぜます。ゴムベラですくうと三角形になり、なかなか落ちない程度です。この状態になれば残り小さじ1は加えません。やわらかすぎるとふくらみません。
    混ぜおわり
  • 絞り袋かファスナー付き袋に詰めます。
    袋に詰めます
  • カードやヘラで生地をコーナーに寄せます。ファスナー付き袋なら端を2㎝ほど切ります。
    端を切り落とす
  • バターか油(分量外)を敷いた天板に絞り出します。長さ13㎝ほどなら5~6本できます。
    天板に絞る
  • 温めたオーブンを200℃に下げて15分ほど焼きます。170℃に下げて10分ほど焼きます。
    オーブンに入れる
  • 焼き上がったら冷まします。
    出します

生クリーム

  • 生クリーム100gを泡立てます。大きいボウルに氷水を入れます。
    生クリーム
  • 生クリームを入れたボウルを氷水に当てて泡立てます。5℃をキープするとなめらかに早く泡立ちます。
    5℃
  • おじぎするぐらいのツノが立てばOKです。氷水はカスタードを冷やすのにも使うのでそのままとっておきます。
    8分立て

チョコ入りカスタード

  • 卵黄1個に砂糖10gを加え、すぐに泡立て器ですり混ぜます。(ほおっておくと砂糖がかたまります)
    卵黄と砂糖
  • もったりして白っぽくなればOKです。
    もったり
  • 薄力粉4gを加えます。
    薄力粉
  • 泡立て器で軽く混ぜます。粉けがなくなればOKです。
    粉けがなくなる
  • 鍋に牛乳100gと砂糖10gを入れて混ぜ合わせます。
    牛乳を注ぎます
  • 中火にかけます。沸騰直前まであたためます。
    沸騰直前まで
  • 卵黄のボウルにあたためた砂糖入り牛乳を注いでよく混ぜます。
    ボウルに入れる
  • 鍋に戻して中火にかけます。混ぜながら1分ほど炊きます。
    鍋に戻す
  • とろみがついて黄色みが強くなります。絶えず混ぜながらさらに1分ほど炊きます。
    1分炊きます
  • とろみが弱まって少しサラッとしたらOKです。火を止めます。
    少しのびる
  • バター10gを加えます。余熱で溶かします。
    バター
  • チョコ15gも割り入れて混ぜます。
    チョコ
  • ザルでこします。
    ザルでこす
  • 氷水に当てて冷やします。
    氷水に当てて冷やす

コーティング

  • チョコ70gを割って器に入れます。水を1㎝ほど張ったフライパンに浮かべます。火をつけて湯気が立つくらい(50℃)の湯せんにかけます。半分ぐらい溶けたらコンロから外して予熱で溶かします。
    コーティング
  • バター5gも加えて混ぜます。なめらかになればOKです。
    溶けたらOK
  • 溶かしたチョコはバットなどにうつして皮を浸します。
    チョコに浸す
  • 押し付けてまんべんなくつけばOKです。引き上げて乾かします。
    つけばOK

仕上げ

  • 泡立てておいた生クリームと冷やしたカスタードクリームをよく混ぜます。
    クリームを合わせます
  • しっかり混ぜても、大まかに混ぜてカスタードクリームと生クリームをそれぞれ味わえるようにしてもOKです。
    しっかり混ぜる
  • 絞り袋に詰めます。生クリームに付いてくるもので十分です。
    詰める
  • カードなどでしごくと無駄なく絞り出せます。
    絞り袋に詰めます
  • シュー皮はよく切れるナイフで横半分に切ります。片側は切っていません。
    半分に切る
  • 絞り袋に詰めたクリームを絞り出します。らせん状を描くようにします。絞り袋がなければスプーンでのせてください。
    クリームを絞り出す
  • 上の皮をのせてできあがりです。
    エクレア

Video

Notes

  • シュー皮は中力粉でもOKです。少し歯ごたえが出ます。
  • シュー皮に使う卵は必ず常温に戻してください。冷蔵庫から出したてだと生地が冷えてしまってふくらみません。
  • シュー生地は全量を水にしても作れます。牛乳を入れたほうが風味がいいです。
  • 焼く前に霧吹きで表面をかるく湿らせるか、オーブンのスチーム機能を使うと皮がパリッと焼き上がります。
  • 焼き時間は目安です。オーブンから離れないで!よくみて、焦げてきたら温度を早めに下げてください。25~30分は焼きます。
  • 皮は冷凍できます。保存は2週間が目安です。すぐ食べないなら冷凍してください。
  • 生クリームの泡立て方はコチラも参考にしてください。
  • クリームにチョコを入れずカスタード味にしたい場合、砂糖は15g+15gでつくってください。
さあ、作りましょう!#ペンとスプーンのハッシュタグをつけてご自身のFacebook, Instagram, Twitterに投稿してくださいね。
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この記事の著者

多田 千香子のアバター 多田 千香子 Pen&Co.代表取締役CEO

食メディア「Pen & Spoon」編集長。1970年、岡山県備前市生まれ。県立岡山朝日高校、岡山大学法学部卒。1993年、朝日新聞社入社。記者・編集者として12年余り勤務。2005-2007年、フランス・パリ在住。料理学校ル・コルドンブルー パリ校製菓上級課程修了。「パリのおやつ旅のおやつ」(朝日新聞出版)「パリの小さなキッチン」(レイチェル・クー著、翔泳社)など著書・翻訳書8冊を出版。辻調製パン技術講座(通信制)修了。2013-2020年、インド・グルガオン在住。インド三井物産などで勤務。コロナ禍で2020年に帰国後、食メディア「Pen & Spoon」を創刊。2023年6月、Pen&Co.(ペンアンド)株式会社を共同創業。週刊英和新聞Asahi Weekly(英文)、ソーシャル経済メディアNewsPicks +dでコラム連載。

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