東北のおやつ・がんづきのレシピを紹介します。地域によって違うお菓子ですが、ここでは岩手で教わった「蒸しパン」です。はちみつが入るのでしっとり、重曹と酢の化学反応でふくらむのでふわふわです。ぜひ作ってみてくださいね。
がんづきとは:黒ごまは「雁」、丸いかたちは「月」
丸いかたちに黒ごまが飛ぶさまを「雁(がん)と月」に見立てて「がんづき」と呼ばれるとか。地方によって違うようです。
私が「がんづき」を習ったのは震災から1年余りたった2012年、岩手と宮城です。岩手で友人から教わったのが今回、紹介している蒸しパンタイプです。
教わったレシピは拙著「世界のおやつ旅」でも紹介しています。
「がんづき」は宮城でも習いました。仙台から40キロにある美里町の農家レストランです。
「この辺ではこれを<がんづき>と呼ぶんですよ」。師匠が指さしたのは白くて、ういろうみたいなお菓子でした。粉と砂糖を水で練って蒸します。
ぷるんと力強い歯ごたえがあって、くるみがいいアクセントでした。岩手の<がんづき>はこのあたりでは「蒸しパン」と呼ばれると伺いました。
がんづきのレシピ:はちみつ入れてしっとり
材料
作り方
- 材料をそろえます。牛乳100gは電子レンジで40~50℃(湯気が立つぐらい)に温めておきます。蒸し器のお湯を沸かし始めます。
- 型を用意します。うらごし器を使いました。オーブンシートを帯状に切って側面に沿わせます。
- 底は少し大きめの正方形に切って敷きます。
- ボウルに薄力粉150g、ベーキングソーダ5gをふるい入れます。
- 別のボウルにきび砂糖120g、はちみつ20g(大さじ1)を入れます。
- 泡立て器で混ぜます。
- 卵1個を割り入れます。
- 泡立て器でよく混ぜます。
- 温めておいた牛乳100mlを一度に加えます。
- 泡立て器で混ぜます。
- 液体を粉のボウルに流し入れます。
- 泡立て器で混ぜてなじませます。
- 粉っぽさがなくなってとろりとすればOKです。
- 酢50mlを加えます。すぐ混ぜます。
- グルグル混ぜると気泡がしゅわしゅわと出ます。
- 粉っぽさがなくなればOKです。すぐオーブンシートを敷いた型に流し入れます。
- 黒ごま小さじ2をちらします。湯気の立った蒸し器にのせます。中火~強火で15分ほど蒸します。
- 竹串を刺して何もつかなければOKです。
- さわれるぐらいになったら型から外します。網にのせて冷まします。
- ふわっとした食感です。ぜひあたたかいうちにどうぞ。
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Notes
- お砂糖は何でもOKです。
- 酢がたっぷり入りますが酸っぱくはなりません。
- 酢を入れたら大急ぎで型に入れ、蒸し器にかけてくださいね。
- 重曹に酢を加えると炭酸ガスが出てよくふくらみます。
- 冷蔵庫で3日は大丈夫です。
- 冷めてもおいしいですが、レンジで温め直しても。