マカロニチーズのレシピ | なめらかホワイトソースのコツ伝授

マカロニチーズの作り方
ホワイトソースが作れると重宝します。バター:小麦粉:牛乳の重量比が1:1:10が基本、グラタンやドリアにも使えますよ。
マカロニチーズの作り方

子どもが大好きなマカロニチーズのレシピを紹介します。アメリカではインスタントが売られていますが、ホワイトソースの作り方を覚えるのにちょうどいい料理です。フランス語では「ソース・ベシャメル」といいます。バター:小麦粉:牛乳の重量比が1:1:10が基本、グラタンやドリアにも使えますよ。

目次

悩んでつけたマッケンチーズ

マカロニ&チーズは「Mac and Cheese」と縮められると「マッケンチーズ」と聞こえます。翻訳したレイチェル・クー著「パリの小さなキッチン」にも出てきます。

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レイチェルのつけた原題も「Mac and Cheese」だったのでちょっと悩みました。カタカナで「マック&チーズ」とするとマクドナルドみたいですし、かといって「マカロニチーズ」という言い方もさして一般的とは思えませんでした。

音の響きを優先して「マッケンチーズ」としました。これも書くと「マケンチーズ」に見えますね。

パリのベビーシッター先で子どものために作ったというレイチェルのレシピはチーズはグリュイエールで、オーブンで焼いて仕上げています。アメリカでは黄色いチェダーが一般的です。

インドで作っていた私はチーズは手に入りやすいモッツァレラが多かったです。暑い国なので焼くことはほとんどありませんでした。会社から戻り、ホワイトソースが冷蔵庫にあればホッとしました。あとはパスタをゆでて混ぜるだけですから。

そういえばデリーのインディラ・ガンディー国際空港ターミナル3(国際線)にある店でも、マカロニチーズがメニューにありました。

マカロニチーズ

グラタン仕立てのマカロニチーズ

シリコンバレーのトホホな思い出とともに

マカロニチーズにはいまでも胸が痛い思い出があります。

米シリコンバレーであったサマーキャンプに3年前、6歳だったコドモを参加させました。

名門スタンフォード大キャンパスが会場でした。うきうきとキャンパスへ送り出し、私はおひとりさま満喫をもくろんでいました。

ところが同じクラスの子とケンカをしたとの電話を受けて暗転しました。すったもんだの挙句、たった3日で「退学」となってしまったのです。

もちろん参加費用は戻らず…です。

「たかが6歳のケンカじゃない」といった甘えは通じません。暴力とドラッグには厳しいアメリカ式、いまでもトラウマになっています。というわけで行き場を失った母子でスーパーや博物館、公園をさまよいました。

スーパー「Whole Foods」のデリで買ったのがマカロニチーズです。たいそう気に入って毎日、食べたがりました。3年たったいまでも大好きで欲しがります。

私はホワイトソースを作りながら、ちょっとだけトホホな気分がよみがえります。でもマカロニチーズはもちろんカルボナーラ、グラタン、ドリア…と子どもの好物に欠かせません。ぜひ覚えてくださいね。

マカロニ&チーズのレシピ

マカロニチーズの作り方

マカロニ&チーズ

ホワイトソースが作れると重宝します。バター:小麦粉:牛乳の重量比が1:1:10が基本、グラタンやドリアにも使えますよ。
調理 | Cook: 30 minutes
合計 | Total: 30 minutes
ごはんもの・メーンおかず
わくわく洋食
いつでも
原材料:
ピーナッツフリー
卵不使用
制作: Chikako TADA

道具

分量 : 1 人分
材料   

ホワイトソース(ベシャメル)できあがり約300g

マカロニチーズ1人分用

作り方

  • 材料をそろえます。チーズは冷凍モッツァレラを使っていますが何でもOKです。
    50 g チーズ
    材料をそろえます。
  • バターをフライパンに入れます。
    30 g バター(食塩不使用)
    バター
  • 弱火にかけて溶かします。溶けたら火から外します。
    とかす
  • 火から外した状態で小麦粉を加えます。
    30 g 小麦粉
    粉を加える
  • 木べらなどでよく混ぜます。
    混ぜる
  • 白いところがなくなって完全に混ざってから弱火にかけます。
    完全に混ざる
  • 弱火で5分、混ぜながら炒めます。最初はもったりしています。
    10分炒める
  • だんだん「しゃびしゃび」になってきます。
    しゃびしゃび
  • サラッとしたらOKです。ルーのできあがりです。いったん火を止めます。
    さらっ
  • 冷蔵庫から出したての冷たい牛乳を一気に加えます。
    300 g 牛乳
    牛乳を加えます。
  • 混ぜながら弱火にかけます。塩を加えます。
    3 g 塩
    塩を加える
  • 木べらで混ぜながら5分ほど煮ます。だまがあるようなら泡立て器で混ぜます。
    弱火で混ぜる
  • もったり、とろりとしてきたらホワイトソースのできあがりです。
    とろり
  • できあがった3分の1だけ取り分け、あたたかいうちにチーズを加えます。
    チーズを加える
  • だいたい混ざればOKです。
    混ざればOK

仕上げ

  • マカロニをゆでましょう。水を沸かします。100gなら2リットルです。沸いてから塩(分量外)を加えます。塩は湯の量のおよそ1%です。100gなら大さじ1です。
    100 g マカロニ
    パスタをゆでる
  • マカロニは好みの時間ゆでましょう。ゆで汁は大さじ2ほどとっておいてくださいね。
    ゆでる
  • マカロニをソースに加えます。ゆで汁大さじ2も加えます。ソースとのなじみがよくなります。
    パスタとゆで汁
  • よく混ぜたらできあがりです。
    よく混ぜる

Video

Notes

  • ホワイトソースをダマなく作るためには「小麦粉は火を止めてからバターに入れる」「牛乳は冷たいものを熱いルーに加える」という2点を守れば大丈夫です。
  • パスタをゆでる水の量はパスタが200gなら3リットル、300gなら4リットルです。塩は水の量の1%ぐらいです。3リットルなら大さじ1.5、4リットルなら大さじ3です。
  • 残ったホワイトソースは3日ほど持ちます。冷凍もできます。余った野菜にかけてグラタンに、冷凍ごはんに混ぜてドリアにと重宝します。
  • あたたかいうちに卵を混ぜるとカルボナーラ風になります。
さあ、作りましょう!#ペンとスプーンのハッシュタグをつけてご自身のFacebook, Instagram, Twitterに投稿してくださいね。
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この記事の著者

多田 千香子のアバター 多田 千香子 Pen&Co.代表取締役CEO

食メディア「Pen & Spoon」編集長。1970年、岡山県備前市生まれ。県立岡山朝日高校、岡山大学法学部卒。1993年、朝日新聞社入社。記者・編集者として12年余り勤務。2005-2007年、フランス・パリ在住。料理学校ル・コルドンブルー パリ校製菓上級課程修了。「パリのおやつ旅のおやつ」(朝日新聞出版)「パリの小さなキッチン」(レイチェル・クー著、翔泳社)など著書・翻訳書8冊を出版。辻調製パン技術講座(通信制)修了。2013-2020年、インド・グルガオン在住。インド三井物産などで勤務。コロナ禍で2020年に帰国後、食メディア「Pen & Spoon」を創刊。2023年6月、Pen&Co.(ペンアンド)株式会社を共同創業。週刊英和新聞Asahi Weekly(英文)でコラム連載。

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