圧力鍋で炊くあんこのレシピを紹介します。小豆の煮方はいろいろありますが、ここでは小豆のアク抜き(渋切り)なし、30分で作れてしまいます。簡単すぎてお店でもう買えません。あんバタトーストに柏餅に、自家製あんを楽しみましょう。
渋切りは不要
パリ留学から戻ったころ、岡山の実家で「あんこ」を炊いています。もう14年前です。当時のブログに下記のような記述がありました。
十勝産小豆300グラムを2度ゆでこぼして、たっぷりの湯で2時間、煮ました。砂糖200グラムぐらいと塩少々を入れてまた煮たらできあがりです。
「おもちを焼いたら」と母に言われました。いいえ、あんこと私、まずは水入らずにしておくれ。おしゃもじからアンコをひとすくいしました。他にはなにもいりません。ノーアンコ、ノーライフ。
ちゃんと2回ゆでて渋切り(アク抜き)していますね。
7年住んだインドではル・クルーゼやストウブで炊いていましたが、やはり渋抜きは必ずしていました。どんなレシピ本にも書いてありますし。
圧力鍋あんこ:シンプルなレシピと手順で美味しい
インドから持ち帰った1.5リットルサイズの圧力鍋を使うようになって3カ月、ごはん炊き以外にも使おうと小豆を炊きました。
まず渋切りを1回して炊きました。プシュー。水が少し出て圧力がかかり始めます。2~3回ぐらいプシューさせてから火を弱めます。シューシューと小さい音をキープします。
たった10分で指でつぶせるやわらかさです。すごい。
ここまであっけなくできるなら…と考えました。渋切りがなければさらにお手軽です。しなくてもよいのでは?と思って2回目、豆を洗ったらすぐに圧力をかけて炊きました。
食べ比べましたが違いは分かりませんでした。
和菓子の繊細な世界を追うわけではありません。せっかく圧力鍋でちゃっちゃっとできるのをいかして、手順は減らして作りやすさに徹しよう。
小豆:砂糖も1:1、覚えやすくしています。
圧力鍋をお持ちの方はぜひ試してみてくださいね。
圧力鍋あんこのレシピ
道具
- 木べら
- ざる
材料
- 小豆 - 100g
- きび砂糖 - 100g
- 水 - 500ml
作り方
- 小豆100gをざっと洗います。
- ざるにあげます。
- 水500mlを加えて圧力鍋に入れます。
- ふたをして中火にかけます。「プシュー」と圧力がかかる音が2回したら火を弱めます。小さくシューシュー、という音がする程度に保ちます。10分で火を止めます。自然にふたが開くまで(5~10分)待ちます。
- ふたを開けて豆の硬さをチェックします。指で押すとつぶれるぐらいでOKです。
- 煮汁はすべて捨てず、かぶるぐらいの量を残します。
- きび砂糖100gをはかります。
- きび砂糖を加えて中火にかけます。
- あくが出てきたらスプーンなどですくいとります。
- 5~10分、木べらで混ぜながら好みのかたさになるまで水分を飛ばします。ゆるいかな?と思う程度で火を止めます。(冷めたらかたくなります)
- つやつやしておいしそうに炊けたらOKです。
- あんバタサンドにどうぞ。
Video
Notes
- お好みで塩ひとつまみを加えてくださいね。