栗の渋皮煮のレシピを紹介します。新鮮な栗だと皮をむくのが楽です。煮崩れたのもおいしいです。パイ生地で包んでマロンパイ、不格好なのはペーストにしてモンブランにします。壁は皮むきだけです。渋皮までとらなくていいのでラクといえばラクです。やる気スイッチを入れて「ていねいな暮らしをする私」を演じてみましょう。あと鍋さえあればOK、惰性で(!)大丈夫です。
京都で渋皮煮
いまにして思えば本当にぜいたくでした。丹波栗を送ってもらい、たらいのようなボウルで夜な夜な皮を「栗くり坊主」という皮むき器でむいていました。買ってきた栗をそのままチルド室(0~3°)に入れると栗が甘くなることも教わりました。
渋皮煮はペーストにして、ダックワーズではさんで「モンブラン・バーガー」にしました。「悶絶モンブラン」と呼ばれました。
栗の渋皮煮を使ったレシピ
インドに住んだ7年間のうち前半の4年は毎年、渋皮煮を作っていました。栗はどこでも売ってはいなくて、デリーの台所・INAマーケットや住んでいたグルガオンにある韓国系スーパー・Kim’sマートで求めていました。
日本とほぼ同じ9月中からヒマラヤ産が登場しました。連日ごっそり買いまくり、渋皮煮にしていました。ちょうどセカンドサマーのころで35℃超えですが、山から届いた秋の便りにホッとしました。3回ゆでこぼし、ヴァニラビーンズをほんのりきかせていました。
1㎏あたり500Rs(当時のレートで1,000円)ぐらいでした(INAマーケットだと1㎏400Rs)。価格は日本と同じぐらいですが小粒でした。でもあるだけでありがたいです。栗に限りませんがインド暮らしの鉄則は「見つけたら即買い」です。物流がなっていないので。
ペーストにしてモンブランにしていました。ちゃんと専用の口金で絞り出していましたが手製ペーストは粒が残っていて、よく口金を詰まらせました…。

日本だと「まだあるだろう」とスーパーで栗を見かけても立ち去ってしまいます。頑張って作ってみたら、栗の渋皮煮を使った「コーヒーと栗のケーキ」を作ってみてください。混ぜるだけで簡単です。
栗の渋皮煮のレシピ
道具
- 鍋
- ナイフ
材料
- 栗 - 500g
- グラニュー糖 (てんさい糖) - 200g
- ベーキングソーダ(重曹) - 小さじ1
作り方
- 栗500gは一晩、水に漬けるか10分ほど熱湯に浸します。
- 鬼皮(外の皮)をむきます。先っちょをほんの少しナイフで切り落とします。
- ナイフを皮に差し込んで鬼皮をはがします。
- 新鮮だとみかんの皮のように手でむけます。
- 水でよく洗います。下ゆでを3回します。1回目。かぶるぐらいの水(400ml)を加えます。
- 重曹小さじ1を加えます。1回目だけでOKです。
- 中火にかけます。沸いたら弱火にして10分ゆでます。
- あくだらけになります。水で洗い流します。
- 黒い筋があれば取り除きます。
- 水でよく洗います。
- 下ゆで2回目。水をかぶるぐらい注ぎます。
- 中火にかける→沸騰したら弱火で10分ゆでます。
- またすすぐように洗います。
- 下ゆで3回目です。沸騰したら弱火で10分です。あくが減ってきました。
- 洗い流します。黒い筋を除きます。
- きれいな鍋に戻します。グラニュー糖200gを加えます。
- かぶるぐらいの水(350ml)を加えます。
- 中火にかけます。沸騰したら弱火にして30分ほど煮ます。
- そのまま冷まします。冷蔵庫で1週間は楽しめます。
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Notes
- 下ゆでの最中に渋皮が破れた栗は取り除きます。砂糖で煮る最後に鍋に戻せばおいしくいただけます。
- 冷凍する場合は汁ごとジップロックに入れます。
- くずれたものは「栗ディップ」にしましょう。栗40gに渋皮煮のシロップ小さじ1~2を足し、つぶしてペースト状にします。お好みでラム酒を混ぜても。アイスに添えてどうぞ。