秋は「いもくりなんきん」ざんまいしたいですね。どれもただでさえ好物なのに、旬のころ日本にいるのが8年ぶりなので野菜売り場でクラクラしてしまいます。
とはいえ「いもくりなんきん」は長いこと「抜くもの」「拾うもの」「もらうもの」で「買うもの」ではありませんでした。「季節になるとどこからか回ってくる食材」って、田舎ならどこでもありますよね。
岡山育ちの私にとっては「いもくりなんきん」に加えて出荷できない規格外のモモにブドウ、干しエビ…冬なら牡蠣です。なんというぜいたくな。
あまり甘くない「いもくりなんきん」たちは蒸しケーキにのせてしまいましょう。「蒸しパン」ではなく「蒸しケーキ」と呼んでいるのは卵と生クリームといった洋風(?)の材料を使っているからで、特に決まりがあるわけではもちろんありません。
生クリームではなく同量の牛乳でもOKです。ふんわり感が好きな方は牛乳を使ってください。材料の違いで食感が変わるのも楽しいです。ぜひ気楽に作ってみてくださいね。
さつまいも蒸しケーキのレシピ
分量 : 個 | 8㎝パウンド型
材料
- 卵 - 1個 / 55 g
- グラニュー糖 (てんさい糖) - 大さじ5 / 50 g
- 薄力粉 - 大さじ4.5 / 50 g
- ベーキングパウダー - 小さじ1 / 4 g
- 生クリーム(または牛乳) - 大さじ2 / 30 g
- サラダ油 - 大さじ2 / 25 g
- さつまいも - 小1本 / 100 g
作り方
- 材料をそろえます。
- さつまいも100gは1㎝ぐらいの輪切りにします。
- 水にひたしてアクを抜きます。15分ぐらいでOKです。
- 卵1個を割ります。
- グラニュー糖50gを加えたら泡立て器ですぐ混ぜます。
- 混ざったら湯気が立つぐらいのお湯(50~60℃)にボウルを浮かべます。温めると泡立ちやすくなります。
- 人肌ぐらいに温まればOKです。
- 湯せんを外して泡立てます。空気を抱くようにしっかり泡立てます。
- 白っぽくもったりし、たらすと跡が残るぐらいになればOKです。
- 生クリーム大さじ2を加えて混ぜます。
- 薄力粉50gとベーキングパウダー小さじ1を一緒にふるい入れます。
- 泡立て器で大きくグルグル混ぜます。
- サラダ油大さじ2を加えて混ぜます。練らないように気をつけましょう。
- 型に入れます。型の半分ぐらいが目安です。
- 水けをぬぐったさつまいもをのせます。
- 蒸します。強火で25分ぐらいです。
- 竹串でさして何もついてこなければ大丈夫です。
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Notes
- 熱いうちは卵が香り立ちますが、冷めると落ち着きます。
- 生クリームを使うとしっとりとしていながら、のど越しよくふんわりしていて、冷めてもおいしくいただけます。
- 生クリームの替わりに同量の牛乳でも作れます。ただしふんわり感は出ますが、よりしっとりとなめらかなのは生クリームです。
- 蒸す前に粉チーズ大さじ3を混ぜるとチーズ味に。黒すりごま大さじ3を混ぜてもおいしいです。
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2歳の娘も、90歳の祖母も、喜んで食べてくれました。特に、食の細くなった祖母が「今日のおやつは、これか」と、食べる前からニコニコ嬉しそうにして、そしてあっという間に完食したそうで。祖母に届けてくれた母も「美味しかったー」と言っており、母娘4世代で堪能。体にも優しい素材で、そして簡単ながら、じんわりと幸福を感じるおやつ作りでした。
口福美満さま
Rating&コメントありがとうございます。おばあちゃま、お嬢さま、お母さまと喜んでくださったなんて…聞くだけで心ポカポカ、本当にうれしいです。ぜひ定番にしてくださいませ。心から感謝します!