秋においしいサツマイモのヨーグルトケーキの作り方を紹介します。オイルとヨーグルトでつくるフランス家庭の定番レシピがもとで、拙著「パリのおやつ旅のおやつ」(朝日新聞出版)にも掲載しました。あっさり、しっとりした食感です。ぜひお試しください。
ヨーグルトケーキのほかにもサツマイモを楽しむレシピ、ぜひご覧くださいませ。
ヨーグルトケーキとは
ヨーグルトケーキはフランス語で「ガトー・オ・ヤウルト(=ヨーグルト)(Gâteau au yaourt)」や「ケーク・オ・ヤウルト(Cake au yaourt)」と呼ばれる焼き菓子です。
バターの替わりにオイル(オリーブ油、ひまわり油、菜種油など)とヨーグルトを使います。パウンドケーキよりあっさり、しっとり仕上がります。パウンドケーキ同様ヴァニラやレモン、シナモンフレーバーにしたり、リンゴなど果物をのせたりして楽しみます。
作り方は混ぜるだけで簡単です。ホームメードのお菓子の典型ですね。フランスの子どもが最初にキッチンでつくるお菓子というイメージです。
下のレシピはイタリアの老舗チョコレート・カファレル入りです。ぜいたくですね。
私が「ガトー・オ・ヤウルト」に出会ったのは15年ぐらい前です。パリで買った「リサとガスパール」のレシピ本「Les Desserts de Gaspard Et Lisa(リサとガスパールのデザート、2004年初版)」に載っていました。まだ新聞社で働いていて勤続10年休を取り、10年ぶりにパリを旅したのでした。
子ども向けなのでフランス語もレシピもやさしいだろう、と思ったのです。巻末に薄いマグネットが42個もついていて、かわいくて、ずっと冷蔵庫に貼り付けていました。日本語版も出ています。
1番目のレシピが「ル・ガトー・ローズ(バラのケーキ)」という美しい名前が付いたヨーグルトケーキでした。定番ぶりをうかがわせます。
フランボワーズ(キイチゴ)を混ぜるのでバラ色になるというわけです。パリへのあこがれを募らせて(こじらせて?)その半年後、新聞社を辞めてパリへ留学、帰国して京都に住み始めました。
開いた長屋アトリエで「粉遊びの会」と称するお菓子教室を主宰しましたが、「ル・ガトー・ローズ」も何度か作ってもらいました。「ローズ」というからには…と、米ノルディック社のバラのケーキ型を手に入れ、使っていただきました。
拙著「パリのおやつ旅のおやつ」ではアレンジして、サツマイモを並べ、新聞箱を型にして焼くレシピにしています。
サツマイモのお菓子のレシピ
「サツマイモの蒸しケーキ」もおいしいです。生クリームを使うのがポイントです。
「おさつスティック」はお弁当メニューですがおやつにもいいですね。
コーヒーケーキはアメリカの焼き菓子です。ここにも我らがサツマイモを入れました。
「いもきんつば」は、衣をつけて焼くだけで「お菓子」になりますね。
「スイートポテト」は白あん入りで和菓子のような味わいです。
ぜひ試してみてくださいね。
サツマイモのヨーグルトケーキのレシピ
材料
- さつまいも - 中1本 / 250 g
- 卵 2 個
- ヨーグルト(無糖) 80 g
- サラダ油(オリーブ油) 80 g
- 薄力粉 100 g
- グラニュー糖 (てんさい糖) 100 g
- ベーキングパウダー - 小さじ1 / 4 g
作り方
- さつまいもは1㎝幅に切って水にさらします。10分ほどでOKです。水けをきります。250 g さつまいも
- 薄力粉、ベーキングパウダー、グラニュー糖はふるってボウルに入れます。100 g 薄力粉, 100 g グラニュー糖 (てんさい糖), 4 g ベーキングパウダー
- 卵、ヨーグルト、サラダ油を別のボウルに入れて混ぜます。2 個 卵, 80 g ヨーグルト(無糖), 80 g サラダ油(オリーブ油)
- 粉類のボウルに液体を流し入れます。
- ゴムベラで切り混ぜます。
- 粉けがなくなるまでよく混ぜます。
- オーブンシートを敷いた型に流し入れます。
- さつまいもを少しずつずらして並べます。
- 180℃のオーブンで30分ほど焼きます。
- 冷めたら切り分けます。