とろーりミニチョコパイのレシピ | 自家製パイシートがおいしい

チョコバイトパイ
自家製パイシートは「やる気」だけ!バターを切り込むので簡単です。料理にも使えて便利です。
チョコバイトパイ

バレンタインをきっかけに手作りしてみませんか。今回はとろけるチョコパイのレシピを紹介します。簡単な自家製パイシートを作ります。マーガリンも添加物も入らず、ザクザクたまらないおいしさです。

目次

ペンとスプーンのバレンタイン・レシピ

春巻きの皮で溶かしたチョコをくるくる巻くだけです。ヌテラ(Nutella)なら溶かす必要もないです。
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シガールショコラ
すっぱーい、あまーい、とろーり、大人向けの三重奏です。レモン汁でも瓶詰の果汁でもおいしくできます。
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ゆずホワイトチョコキャラメル
アーモンドプードルなし、ベーキングパウダーやベーキングソーダもなしです。ザクザクした食感です。
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チョコチャンククッキー
泡立てたバターに粉をサブレ(砂)状に切り込むのがサクサクのコツです。アーモンドプードルなしです。
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ココアのディアマン
シュー生地があたたかいうちにオーブンに入れ、じっと見守ってくださいね。ふくらむのに感動します。いちごに限らずお好みの板チョコで作れます。
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エクレア
小麦粉なし、アーモンドプードルが入ります。口当たりは軽くチョコ味は濃厚です。添えるものは生クリームよりベリー類が似合います。
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ガトーショコラ

パイ生地の作り方は3種類

サクサクの層ができるパイ生地はフランス語でフィユタージュ(Feuilletage)といいます。フィユ(Feuille=葉っぱ)から来ています。クリームをはさんだパイ菓子・ミルフィーユ(Mille-feille)は「千枚の葉」ですね。

パイ生地というと折ってたたんでするアレでしょ、面倒そう…と思われるかもしれません。

作り方は3つあります。材料はどれも同じ(粉、バター、水)です。バターの扱い方で食感やふくらみが変わります。

1折り込みパイ:小麦粉と水を練った生地(デトランプ=Détrempe、水で浸したもの、の意)でバターの塊を包んで折ってたたみます。いちばんスタンダードな作り方です。もろくて繊細な仕上がりです。

折り込みパイ

2逆さ折り込みパイ:フランス語ではフィユタージュ・アンベルセ(inversé、逆さまの意味)といいます。折り込みパイの逆さま、バターで生地を包みます。プロの世界では「逆さ」が主流になっています。フランスの巨匠ピエール・エルメも「アンベルセ」です。

ふつうの折り込みパイに比べてバターが多く、さらにサクサクな仕上がりになります。最強ですね。

3速成パイ(バター切り込み):フィユタージュ・ラピッド(Rapide=速い)と言われるタイプです。一番簡単です。バターを粒状にして粉に切り込み、折ってたたみます。ふくらみ方が不規則になりがちですが、それはそれでザクザクしておいしいです。家庭でつくるには十分です。

冬ならバターも生地もダレません。作業も楽ちんで「あら、私って腕あげた?」となります。

市販のパイシートにはほとんどマーガリンが使われていますが、手製ならバター100%のおいしさです。折ってたたんでを3回、するのが手間ですが弁当のついで、夕食のついで、とキッチンに立つたびに1回ずつすれば何ともないです。

おいしさは格別です。ぜひ作ってみてくださいね。

とろーりミニチョコパイのレシピ

チョコバイトパイ

とろーりミニチョコパイ | さくさく自家製パイシート、卵なし

自家製パイシートは「やる気」だけ!バターを切り込むので簡単です。料理にも使えて便利です。
調理 | Cook: 1 hour
寝かせ | Resting Time: 1 hour
合計 | Total: 2 hours
焼き菓子
洋菓子とデザート
冬いいね
贈り物に
原材料:
卵不使用
制作: Chikako TADA

道具

分量 : 25 個 | 2㎝角
材料   

自家製パイシート

フィリング

作り方

自家製パイシート

  • 材料をそろえます。水35gは冷たいもの、バター100gは冷蔵庫から出したてを2㎝角ぐらいに切ります。
    材料
  • 強力粉110gに塩2gとバターをカードかターナーで大きく切り混ぜます。
    切り混ぜる
  • 冷たい水を散らし入れます。
    水を加えます
  • ざっくり混ぜて水を行きわたらせます。
    切り混ぜます
  • 手でまとめます。バターの粒は残っていてOKです。
    手でつぶす
  • ひとまとめにしてラップに包みます。30分ほど休ませます。
    ラップに包む
  • 台と生地に打ち粉(強力粉、分量外)をふります。めん棒を前後に転がしてのばします。厚さ3㎜、25㎝×15㎝ぐらいの長方形にします。
    のばす
  • 三つ折りにします。向こう側をパタンと手前に倒します。
    三つ折りにします
  • 手前の⅓を持ち上げてパタンとたたみます。
    手前もパタン
  • 三つ折りになりました。
    こうなります
  • 向きを直角に回転させます。また25㎝×15㎝ぐらいにのばします。
    方向を90度かえます
  • ダレてきたら冷蔵庫で冷やしながら作業します。
    のばす
  • また三つ折りにします。ラップして冷蔵庫で20分以上、休ませます。これが1セットです。合計3セットします。
    三つ折りにします
  • 2セット目。のばす→三つ折り→直角に回転→またのばす→三つ折りです。何回目か忘れるのを防ぐため、指で生地を押さえると目印になります。冷蔵庫で20分以上、冷やします。
    しるしをつける
  • 3セット目を終了したらまた冷蔵庫で20分以上、冷やします。これでパイ生地ができました!¼ずつカットします。
    3回目

チョコパイ

  • 生地の¼を薄くのばします。
    薄く伸ばします
  • 2㎝角ぐらいに切ります。
    カットします
  • オーブンシートを敷いた天板に5㎝ほどあけてならべます。210℃で10分ほど焼きます。
    並べて焼く
  • 層ができてふくらめばOKです。
    ビッツ
  • 「パルミエ」も作れます。生地の¼を薄く長方形にのばします。長い両端をくるくる中心に向かって巻き上げます。
    パルミエバージョン
  • 押し付けてくっつけます。1㎝幅に切ります。
    カット
  • オーブンシートを敷いた天板に並べます。切り口を上にして、ふくらむので間隔をあけます。
    並べる
  • かわいいかたちに焼き上がります。
    パルミエ

仕上げ

  • チョコレート50gを一口大に割ります。
    チョコレート
  • ヌテラ50gも入れます。湯気が立つぐらいの湯せんにかけます。半分ぐらい溶けたら湯せんを外してゴムベラでやさしく混ぜます。
    ヌテラ
  • 溶けたらパイに小さじ1ずつぐらいのせます。あればピンクペッパーをのせます。
    パイにかけます
  • はさんでも。1枚目にのせます。
    はさみます
  • 少しかたまってからもう1枚をのせます。
    もう1枚ではさむ
  • チョコサンドのできあがりです。
    チョコサンド

Video

Notes

  • パイシートは冷凍保存すると便利です。切ってから1個ずつラップに包んで冷蔵庫へ。のばした状態で冷凍しても。解凍もあっというまです(ラップがもったいないですが)。
  • ピンクペッパーやチリペッパーを散らしても。アクセントになります。
  • もちろん市販のパイシートでも作れます。チョコを溶かすだけです。
さあ、作りましょう!#ペンとスプーンのハッシュタグをつけてご自身のFacebook, Instagram, Twitterに投稿してくださいね。
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この記事の著者

多田 千香子のアバター 多田 千香子 Pen&Co.代表取締役CEO

食メディア「Pen & Spoon」編集長。1970年、岡山県備前市生まれ。県立岡山朝日高校、岡山大学法学部卒。1993年、朝日新聞社入社。記者・編集者として12年余り勤務。2005-2007年、フランス・パリ在住。料理学校ル・コルドンブルー パリ校製菓上級課程修了。「パリのおやつ旅のおやつ」(朝日新聞出版)「パリの小さなキッチン」(レイチェル・クー著、翔泳社)など著書・翻訳書8冊を出版。辻調製パン技術講座(通信制)修了。2013-2020年、インド・グルガオン在住。インド三井物産などで勤務。コロナ禍で2020年に帰国後、食メディア「Pen & Spoon」を創刊。2023年6月、Pen&Co.(ペンアンド)株式会社を共同創業。週刊英和新聞Asahi Weekly(英文)でコラム連載。

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